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水源地のすぐ上流部での砂利採取
また、水源地のすぐ上流で 砂利採取!?
本日、福島大S先生と赤川沿いを地下水源周辺を踏査。最中にこの現場発見。右側上流部の森のようになっているところは昭和8年から使い続けてきた鶴岡水道の井戸があった水源地。以前議会で指摘したにもかかわらず、こうした水源地近辺での砂利採取がどうも止まっていないし、今後も次々とおこなわれるような状況のようだ。これは以前、水源を地下水にしていたときには、市の水道部が「水源だから」と、道義的に自主規制をし続けてきたと聞いている。しかし、今やその箍が外れ、業者のいうがままに砂利採りがおこなわれているようだ。
以前の地下水源の水源地には今も7本の井戸が現存し、その井戸からの水一万トンで非常時の水源として活用することが決められている。こうした、水源地のすぐ上砂利採取をすると、水脈を断つことになったり、また埋め戻しの土によって環境がかわってしまったり、と、影響が懸念される。これは、昭和55年のレポートでも指摘さていた。
市民の安全と安心を考えたら、砂利採取には一定の規制がおこなわれなければならない。
これは法律云々よりも自治体の姿勢が問われる問題なのだと考える。
高橋裕氏。日本のダムの時代の終焉
朝九時、出羽三山の自然を守る会のお二人と共に吉泉衆議院議員にお会いする。昨日、テレビタックルでの出演もされていた吉泉氏。一時間近く諸々ダムの案件で意見交換。 1月10日日曜日、朝日新聞opinion で高橋氏の opinionが掲載されていた。高橋教授については、僕は、今本先生や大熊先生のようには、はっきり言ってとらえていなかった。今回も冒頭に「むだな事業とは思わない」とあるところには僕は疑問を持つ。しかし、「日本全体ではダムの時代は終わりました」と名言していること。そして、全体として、総合治水の必要性を訴えている論調には賛同できる。
天野礼子氏をリーダーとする長良川の河口堰の反対運動の中で、デビッドブラウアー氏や、ダニエルビアード氏らを日本に招き、特に当時、開墾局総裁であったダニエルビアード氏が1994年に「ダムの時代は終わった」と宣言をして、実際にそれまでダム推進国の筆頭であったアメリカが大きな政策転換をしたことを伝えようとした。 どれだけのメディアがそれを取り上げ、それだけの人に伝わっていたかというと、今思えばほとんど無視され続けたのではないか。と感じる。それが、「政・官・業」癒着のトライアングルを堅持し、集票し続けてきた自民党政権の構図だったのではないか。学者はホンネを言えず、海外で起きている本当の事が伝わらない。
このインタビューの opinionは、そうした時代がようやく終焉し、ようやくホンネが言える社会の到来を告げる特集のような気がしている。
僕は、今だからこそ、日本で地下水の復権を訴えたい。そして、命を育む水というのに、わざわざ本来の地下水の「おいしい水」の文化を、塩素消毒必須の水道として、破壊し、不味くして、ガソリンより高いペットボトルの水を飲む文化にすり替えさせてきた、この数十年の滑稽ともいうべき政策の転換を実現させたい。
まずは、足下の水を見つめ、地下水の文化をもう一度再生させたい。実際、僕は今でも水道水を口にすることはない。鶴岡に住んでいるなら、この大地の地下水を飲もう。さて、どこで湧水や地下水をくみに行くには、、、また紹介したいと思う。
とにかく、今、ダムの時代はようやく日本でも終焉をし、本来の「総合治水」を考慮する時代なのだ。
最上小国川ダムの案件でも、以前、我々が今本博健 京大名誉教授、元防災研所長 、大熊孝 新潟大名誉教授らとつくりあげた代替案の方針で述べていることはまさに「統合治水」だった。
その観点があまりにも欠落し、ダムありきで話あわれてきた山形県土木部の姿勢を、今こそ転換させなければならない。
どうぞ皆さんご意見を。
五十嵐先生とミーティング
今朝は八文字屋前、つじ演説。途中吹雪にあおられ雷2発。
午後から山形。お正月休みで河北町に帰省されていた、公共事業論でおなじみの五十嵐先生と県職の方と山形の紅の蔵(ここはなかなか)で新年のごあいさつもかねてミーティング。政権交代後の政府、また、周辺の状況。今後の課題などなど。「ガバナンス1月号で述べられていた「公共事業のパラダイムシフトを」というテーマでは諸々意見交換をさせていただいた。いずれにしても、脱ダムを象徴とする今後の公共事業のあり方をどうやっていくか。ということと、今の課題の、雇用をどうするか、地方経済をどうやっていくか。これを叶えていく新しいモデルをどうつくっていくかが課題。などなど、諸々。今日の新聞でも取り上げられているが、「政治と金」の問題。小沢さん、大丈夫なの? ということも、、、。
災害ボランティアと雪害。
今日は、山形の市民活動センター、Dコレクティブの千川原君を交えて、ボラセンでミーティング。
昨年末の2日間の豪雪とその対応をどう考えるか。そんなところから、ボランティアセンターの役割などなどについていろいろと興味深い議論が続いた。行政サービスの特性、社会福祉協議会の特性、民間会社の特性。それを踏まえた中でボランティアはどう行動をするか。 例えば、豪雪に対して、ほぼ大方は、じぶんの家族で対処する。また隣近所でなんとかする。自治会などで、近隣住民同士で担当者を決めて除雪ボランティアとしておこなう。足りなかったら近所の高校と連動する。そんなシステムは今、だいたいできあがっている。しかし、まだまだ、必要な手がいるところはないのだろうか。我慢させていまいか。など、雪の場合と地震や水害と、諸々比べながら、どこまでをニーズとし、どこまで関わるようなことにするのか。また、関わる人の意識をどう発想の転換をさせるか。などなど、議論は続いた。僕は、ボランティアの特性というか、存在意義というのは、「いかに眠っているニーズをとらえ、そこから新しいサービスを編み出し、提供して笑顔をつくれるか」にかかっているのだと考えている。
例えば、あの日本海重油災害の時、当時の神戸元気村の代表 山田和尚は、真っ先に現場に入り、漁師さんたちが呆然としながらも、ひしゃくで油をすくい始めていることを目にし、自分でもやって、「ひしゃくで油をすくうボランティアができる」と直感し、ボランティア募集を全国に発信をはじめた。こうした、新しい「サービス」の開拓するところがまさに存在意義であり「やりがい」なのだと感じている。
中越の時の「テント」もそうだった。 最近、被災地で僕は、「いかに被災者の方々が、避難所で快適に過ごせるか」というテーマをもうけて活動をしているが、まだまだやりようがあるように思える。
いずれにしてもなかなか意義深い議論でありました。感謝。
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仕事はじめ。
仕事初めですね。今日は市主催の新年名刺交換会。
今回は一市民としての参加でした。諸々、顔を会わせた方から励ましのお言葉もいただきました。ありがとうございました。
今朝の朝日の特集、離島 小値賀島や横手の倉の日をとりあげた特集「発掘 足元に宝物」はとても興味深い内容。神野先生は、「この20年、地方を支えたのは公共事業に助けられた建設業だった」ということと、「企業や工事など何かを外から持ってくるという発想を抜け出さなければならない。地域が育んだ環境や文化に根ざした発展シナリオを探すべきだ」といコメントしています。今、鶴岡も山形もその方向の光はじわじわと出始めているように思えます。でも未だにダムとハコモノで、、、という政治も根強かったりする。
「コンクリートから人へ」。まさに公共事業の大転換。いわばパラダイムシフトをしようというのが今回の政権交代の本意なのだと私はとらえています。ならば、現在国内で2000万人いらっしゃる建設業の方々の雇用に貢献するような新しい仕事づくりを考えていかなければならない。そうした新しい「経済」の構造をいかに地域につくっていくか。そうした大きな発想転換の時代であり、いまこそその構造転換をしなくてはいけない時なのだととらえています。
特集には、ずいぶん前にこのブログでも紹介した「犬と鬼」の著者、東洋文化研究者 アレックスカー氏と、「地元学」の結城登美雄さんのコメントがのっていました。
カー氏のコメント「地方の危機感、挑む力に」はとても共感。
「明珠在掌」(明珠、掌に在り)。なるほど。
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年明け街頭演説。
パル前にて今年初の街頭演説。吹雪結構冷たかった。今年もみなさん、いい年にしましょう。
新年。
松例祭。2010年。満月。合祭殿をでると月食が見えた。
謹賀新年。あけましておめでとうございます。
真に持続可能な鶴岡・山形のために。今年も一歩。行動の年に。
今年もよろしくお願いします。
治水の思想を変える。ー橋下大阪府知事
治水の考え方を変える。そんな事を書いていた矢先、以下のニュースが。
大阪、関西周辺は、なんといっても、今本博健 京大名誉教授、また、元国土交通省の官僚であった宮本博氏が委員長を務めていた淀川流域委員会の影響、そして嘉田知事の滋賀県の姿勢が布石をうっているからその影響が浸透しているのだろう。
脱ダムの動きも、滋賀、京都、大阪、三重でそれぞれのダムの見直しの動きがあった。
橋下知事「100年に1度の大雨」対応の治水を見直し
2009年12月26日5時14分
大阪府の橋下徹知事は25日、府が管理する全154河川で一律に「100年に1度の大雨(時間雨量80ミリ)に対応する」としている治水目標を見直すことを決めた。河川ごとに危険性を検討し、限られた財源の中で優先順位をつけて対応する。
知事は「ダムに頼らない治水」への転換を探るため、この日、治水行政のあり方や槙尾川ダム(大阪府和泉市)事業の是非について意見を聞く異例の有識者会議を開いた。
会議では「平等性から考えて『100年に1度』は維持すべきだ」という意見も出たが、そのためには今後1兆400億円の対策費が必要とされる。知事は「達成できない目標を掲げても約束を果たせない。治水の思想を根本的に変えていく」と強調した。