持続可能な鶴岡ブログ

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環境フェア 櫛引町 ゆーたうん。おいしい水。


今日は曇り。
昨日は、選挙関係の事務作業と、片づけに追われながら、メールで「ぜひ来て!」と呼ばれた教会、また環境フェア、アートフォーラムなどに行きました。道田町のつりサークル会合にも出席。

毎週一度、日曜日にミサをおこなう教会。ボクは信者ではありませんが、ちょっと遅れて参加。怒りを静める方法について。というお言葉。「感謝しつつ、本当の輪がつくれるために怒る」「口は災いの元」これが大事だということ。終わってからボクもちょっとだけ、なんで水にこだわっているのかをお話しさせていただきました。出席者の中に2人で出版社を経営され、行商に歩いているという方がいて、「ぼけっとしていてはいけません。本当の事を言い、動かないと。私もしょうがい者ですが、おかしな事はおかしいと言うことが大事」と、力強くお話しいただいたのでした。「点字の活版印刷技術」を発明し、日本の視覚障害者の道を切り拓いた左近充孝之進 の生涯を描いた「見はてぬ夢を」を購入。この出版社、鶴岡在住の鴻池先生の「弱者賛歌」などを出版している。さんよう出版社。03−3241−0049

環境フェアは、毎年の行事ですが、高専のハイブリッドソーラーカーの技術には感動しましたし、消費生活研究会の皆さんのふろしきキャンペーン、ふとんを打ち直しをすすめている「つるおかふとんリサイクル推進協議会」の布団店のみなさんの取り組みなど、有意義な発表がたくさんありました、
 行動しながらつながる。「動けば変わる」活動は、環境問題の解決には欠かせませんね。 
特に、市政での環境への取り組みは、今まで県、国まかせで、環境省の施策のおとしどころが、市にはありませんでした。自然保護課の設置などについて、ボクはずっと提案をし続けてきたのですが。一連の開発行為などによって、貴重な自然資源が失われないような配慮をするしくみづくりや、レッドデータなどをふまえて施策に反映するために、専門の課が是が非でも必要と思っています。
 温暖化の問題も、自然エネルギーやバイオディーゼル燃料などのとりくみについてもその方向性をしっかりふまえ、情報収集と施策の実施をおこなう専門の課が、役所の本所庁内にある事が必要だと思うのです。
 自然環境課 の設置をボクは求めていきます。

15年 の歴史をもつ道田町のつりサークルの会に参加。今回はどたばたでボクは釣りできなかったけれど宴会だけ。優勝はあじを由良で275匹も釣った方。サークルにいらした方に聞けば、今年、しのこだい200匹を一日であげたときもある。との事でした。
庄内の宝の海。庄内藩でも推奨したつりの文化。庄内竿。これも私たちの宝ですね。

●櫛引町のゆーたうん。サウナあがりの水が飲める!

体がしんどくて、行きました。ここのゆーたうんは、庄内一円の温泉施設で「ここが一番」として通っている方が多いところでもあります。
 その人気が、実はおいしい水です。サウナから上がったときの水風呂が、なんと、飲める。おいしい地下水なのです。検査の結果、飲料可ということで、どうどうと、「飲めます」と表示されています。このゆーたうんがある場所は、鶴岡の水源地のすぐ上流、赤川の伏流水、朝日村からずっと続く赤川水系の扇状地の中、とてもいい場所にあります。そもそも鶴岡市内で使っていた地下水100%のおいしい水道水とほぼ同じ水なのです。櫛引町では、赤川から東側の地域は月山ダムの水になってしまったのですが、そうした地域の方々は、ダムのまずい水が飲めず、このゆーたうんにボトルをもってきて詰める方がたくさんいらっしゃるのです。実際、日曜日などは10リットルのボトルをもってゆーたうんにいく光景をよくみかけます。
 「へえ」と思う方は行ってみては?

 昨日も、温海町から、藤島町から、わざわざここへいらしているファンの方にお会いしました。鶴岡からも結構行ってますよね。
 「このサウナにはいって、このうまい水を飲むと生き返った気がする」とサウナで「なんで藤島や温海の温泉じゃなくてここなの?」と聞くとそんな答えが返ってきました。
これこそ、ここならではの幸せのような気がします。ボクはぐったり、ゆったりしすぎて終了時間を迎えていました。

●今日は、会派結成届け提出日。会派。当面「みどり21」として一人会派になりそうです。’地球の声に応え、次の世代のための環境・草の根民主主義 起点の「みどりの政治」そして、「行革110番」をネットワークし、徹底市政チェックを貫く政治をやっていきたいと思います。
一人でも会派としてきちんとみとめて、発言時間を確保できるように要望も行っていこうと思っています。


●今日の毎日新聞 「もしも言葉に沈黙の背景がなければ、言葉は深さを失ってしまうだろう」マックスピカート 
 言葉の力の回復。そのための読書。内省。大事ですね。」
文字、活字文化復興法。言語力。
行動し、体験をつみ感動を覚えると、それを何とか伝えたい。伝えなくちゃという力がはたらきます。そこに強い言葉、オリジナルな言葉が生まれるように思います。

そのためにもボクは現場での行動が大事だと思っています。

動けば変わる。言葉の力を回復するためにも、一歩。歩き出しましょう。
「本当のあなたの言葉は行動から生まれる」
もちろん、吸収も内省も大事なんだけれど。

ホンネキャンペーン継続的に実施中!
 
 
●「ふじしま新米おにぎりコンテスト」が毎日の全国版 雑記帳に載っています。
22種類 2600個のおにぎりが自慢の味を競った。に昨日、ブログで書いた梅ちゃんキムチのウメさんが載っています。うーむ。行きたかった。

これもあり物探しの一つですね。旧藤島町の秋祭り、すばらしい企画。ありがとう!

●普天間移設 那覇で、5000人の抗議。在日米軍再編
「県民をばかにし、差別するものだ。基地機能を強化し、沖縄を南北に分断しようとする植民地支配そのものだ」と山内県民会議代表は、「勝手に決めてしまった」日米合意をきびしく批判。
「国は、市民を無視して、十分な説明をせず、合意をきめてしまっている」「説明がない」沖縄、神奈川で起きている米軍基地の拡大の問題。直前まで密室でおこなわれていた協議のやり方に、旧態然とした政治を強く感じる。そして国で決めてから従えと、強制されて、地元自治体では反発が強まっている。通達業務が廃止になった地方分権の時代とは思えない強制力。官と民の意識のずれが明確になっているのでは

月山ダム水源地域ビジョンについて


月山ダム水源地域ビジョン の広告が山形新聞の一面広告に載っている。さも、地域住民、行政、専門家の連携ということで、パブリックインボルブメントが成立しているように書かれているが、ボクは強烈な疑問を持っている。というのは、全然排除されている市民がたくさんいるのではないかということだ。
 ボクは、この月山ダムの問題と地域の地下水問題に98年から7年半にわたってとりくんで来た。この地域の地下水の調査を行ってこられ、この問題を真剣に論じてきた大学教授もいらっしゃる。真剣にこの水の問題を考えている市民の方もいらっしゃる。そうした人達が排除されたまま、水源地域ビジョンが策定されたのだ。

失礼なことに、ボクのところには、一度コンサルがやってきて取材をしていったきり、何のお知らせもなく、これまで委員会はおこなわれてきた。これは全国の国土交通省の河川局でこうした水源地域ビジョンとか、流域会議がおこなわれている中で、稀なケースだと感じている。

本日、午前9時半に、この月山ダム水源地域ビジョン策定委員会 佐藤努所長あて、電話をし「なぜ、こうした排除の姿勢がおこなわれてきたのか、きちんと説明を求む」と伝える。

来週にでも説明を求めている。月山ダムは、初年度の維持費が11億円かかっていた。おおむね8億円ぐらいの維持費がかかるものと見込まれているが、これもみんなでチェックしていこう!

月山ダム水源地域ビジョンに寄せて


月山ダム水源地域ビジョン の広告が山形新聞の一面広告に載っている。さも、地域住民、行政、専門家の連携ということで、パブリックインボルブメントが成立しているように書かれているが、ボクは強烈な疑問を持っている。というのは、全然排除されている市民がたくさんいるのではないかということだ。
 ボクは、この月山ダムの問題と地域の地下水問題に98年から7年半にわたってとっりくんで来た。この地域の地下水の調査を行ってこられ、この問題を真剣に論じてきた大学教授もいらっしゃる。真剣にこの水の問題を考えている市民の方もいらっしゃる。そうした人達が排除されたまま、水源地域ビジョンが策定されたのだ。

失礼なことに、ボクのところには、一度コンサルがやってきて取材をしていったきり、何のお知らせもなく、これまで委員会はおこなわれてきた。これは全国の国土交通省の河川局でこうした水源地域ビジョンとか、流域会議がおこなわれている中で、稀なケースだと感じている。

本日、午前9時半に、この月山ダム水源地域ビジョン策定委員会 佐藤努所長あて、電話をし「なぜ、こうした排除の姿勢がおこなわれてきたのか、きちんと説明を求む」と伝える。

来週にでも説明を求めている。月山ダムは、初年度の維持費が11億円かかっていた。おおむね8億円ぐらいの維持費がかかるものと見込まれているが、これもみんなでチェックしていこう!

地下水利用対策協議会 傍聴


7月25日、地下水利用対策協議会が、羽黒町であり、傍聴希望を申し入れ、傍聴す。

 この会は、持続可能な地下水利用のためにつくられた会だが、これまでも、視察のあり方や、地域にいる水文学者などが全く参画てきていない状況の中で進められていて僕は問題視していた。議案については何の質疑も、意見もなく第一号、2号についてそのまま、拍手で承認。17年度の予算案も役員改選案も全く異論ないまま承認。

僕は、議会で、本来の専門家が入れていないこの会の姿勢や、地下水とは全く違うところに「視察」を繰りかえしている問題を指摘してきた。
 昨年は、最上川の五月雨大堰の視察をおこない、今年度は八郎潟干拓地 干拓事業や 水蒸気を利用して発電をする地熱発電所 (湯沢市)について学んでくるのだそうだ。

地下水先進地である熊本市では、かの柴崎先生を中心とし、地元銀行が出資して研究会をつくり、こうした会が、真摯に上流部から下流部までの流域連携のあり方や地下水盆の研究をおこなっており、「農を守って水を守る」手法など、様々な方策が展開されている。
 
 こうした先進地に学ぶべきではないだろうか。
 


海水浴場とゴミ問題


先週末、夏休み最初の日曜日と月曜日の朝5時、湯野浜海水浴場へ。海水浴にともなうゴミの実態の調査と早朝クリーンアップである。初回の日曜日、花火ゴミ、タバコの吸い殻など、結構散乱していて、大きいものを集めていくだけで1時間ほどで5つのゴミ袋は一杯になった。あまりひどいので、以前、FMなどでも呼びかけた「ベアフット宣言!(裸足)」という表示をかかげて、昼に海水浴客に、ポケッタブルのタバコの吸い殻入れを手渡しながら呼びかけていく。これも1時間で100件はいけたかな。中にはきちんとタバコの灰皿入れを持参していた人もいたけれど、ほとんどは、砂浜にねじ込んでいた。世界中で一斉統計をしながらのクリーンアップでは毎年タバコのフィルターがダントツ1番ということでランキングする。これを亀とか海洋生物が食べて死ぬ。それから、プラスチックゴミについては粉々になっても分解されず、結局は太陽光線が海底にとどかなくなる。 タバコのフィルターやプラスチックゴミの問題は実は深刻な環境汚染なのだ。こんな視点を少しでももっていただいたら、少しは意識が変わるのではないかと思い、表示板を首から提げて歩きながらよタバコの吸い殻入れを渡して歩いた。たいていは、「ありがとう、ご苦労様です」といって受け取ってくれた。
 呼びかけ文を表示させていただき、帰宅。25日の朝6時ごろ、もう一度、海水浴場へ。ゴミの具合はどうか? うーむ。花火ごみが階段のところに散乱。食いかけの吸い殻入れと一緒に浜辺に捨ててあるのを発見。浜辺を見ていたら配った吸い殻入れと一緒に砂にねじ込んであるのが2件。うーむ。それと、駐車場にゴミ袋と一緒に放置したり、散乱し、カラスがつついているのを発見。袋ごと捨てていっている。駐車場管理の方々が「これはひどいわ」といってゴミを集めていた。しばし一緒にゴミを拾った。
 とにかく毎週でも呼びかけるしかないか。
 

地域開発論について


昨日、このところ取り組んできたパドル(議会報告)完成!鶴岡市内のみなさんには鶴岡タイムスに折り込まれて配布されます。一人でも多くの方が読んでくださる事を祈る。今、やはり僕の大いなる関心事はこれからのこの地域の次をどうするかということ。K大学への投資によるバイオベンチャーによる産業集積ということが今、鶴岡の重要施策になっているわけだけれど、僕としては、こうした投資や地域開発にこそチェックアンドバランスを果たさなければと感じている。

また、議会では何度も提言しているのだけれど、今でも750兆円の借金のあるこの国、そして、高齢社会化の進行のもと、右肩下がりの経済の中で、ここでは何をやるのかということが問われる。
 特に鶴岡で、何をやるのか。バイオベンチャーの産業集積事業は、一体どうとらえるべきなのか。

地域開発論を今、いろいろと勉強中。右肩あがりの時は全総などに従ってそれこそ列島改造論などといって巨大開発が続いた。とにかく予算がつくように手をあげて、補助金を獲得し開発する。五十嵐敬喜先生のゼミで相当学ばせて頂いたが、無駄で住民にとってはそれこそ「アメニティの破壊」たる公共事業が続いてそして、巨大が金が投資される事業なのにもかかわらず地域経済には何のメリットがなかったりもした。それが「外来型開発。そこで、そのオルタナティブとして「内発的発展」が問われている。

「内発的発展」とは、「地域の企業・組合などの団体や個人が自発的な学習により計画をたて、自主的な技術開発をもとにして、値域の環境を保全しつつ資源を合理的に利用し、その文化に根ざした経済発展をしながら、地方自治体の手で住民福祉を向上させていくような地域開発」と 宮本憲一 先生(大阪市立大学名誉教授)は定義する。

第一に、地域開発が大企業や政府の事業としてでなく、地元の技術、産業、文化をどだいにして、地域内 の市場を主な対象として、地域の住民が学習し、計画し、経営するものであること。その意味で、「反体制的」と自称するほど自発的エネルギーをもつ必要があること。

第二に、環境保全の枠の中で開発を考え、自然の保全や美しい町並みをつくるというアメニティを中心の目的とし、福祉や文化が総合され、なによりも地元住民の人権の確立を求める総合目的をもっていること。

第三に、産業開発を特定業種に限定せず、複雑な産業部門にわたるようにして、付加価値があらゆる段階で地元に帰属するような地域産業連関を図ること。

第四に、住民参加の制度をつくり、自治体が住民の意思を体して、その計画によるように、資本や土地利用を規制しうる自治権をもつこと。


これは、宮本先生が1982年に定義したものだが、今後の地域政策の確かな大切な軸だと思う。また、この中のアメニティというところをもう一度考えるならば、やはり僕としてはこの鶴岡の、だんだん最近は隠されつつあるが、ずっと問題視し続けてきた水の問題を問わなければいけないと感じるのだ。

ダムの水が鶴岡市内にひかれて、確実に鶴岡がもちつづけてきた大きなアメニティが損なわれた。月山を起点とする赤川扇状地の伏流水や地下水を飲み続けてきた「つながり」が断たれたのだ。毎日の暮らしにとって「水」が有するアメニティというものは、今、水道水の1000倍もの金をかけてガソリンより高い水を買う時代になって、もっと語り合い、定義づけをしないといけないと強く考えている。
 信州大学の中本先生は、日本の緩速濾過のスローウォーターの大家であるが、2年前の水郷水都全国会議 鶴岡大会で、「北欧では塩素が全くはいらない水道水を飲んでいるし、塩素が毒ということは常識になっている。だから、地下水や湧水ベースの水源地は宝もののように大事にして保全し、持続可能な利用を考えるし、緩速濾過浄水法が主流なのだ」と。塩素漬けの水を奨励し、「水源開発」と称して地下水源や湧水を放棄しどんどんダムと急速濾過の水に変えているのは日本ぐらいの話なのではないか。
 鶴岡ではダム水に切り替えた2001年10月以降、確実に暮らしが変わった。地下水が豊富にあっても14本も行政が井戸をつぶし、わざわざダム水を水道管で流し、水道料金がこの5年間で2倍にも高騰し、その上、市民の多くが飲料水にはペットボトルの水やスーパーのイオン水やピュアウォータを買い求めなくてはいけない。そして高額な浄水器メーカーの格好の営業先になっている。冬蛇口の水は顔を洗えないくらい冷たい。(2度とか3度)夏はぬるく「寿司のネタがしまらない」と苦情の電話を頂戴した。
 宮本先生が指摘した環境問題とはもっともっと深刻な公害の事なのだけれど、僕は鶴岡で起きているアメニティの変化というものこそ、今の時代、とらえ直しそれに答えていくような政治のあり方でなければと感じている

今発売号のSOTOKOTO8月号に「LOHASな政治」として登場してしまった。お恥ずかしいが、ちょっとだけLOHASについて。
「SOTOKOTO ソトコト」誌は、エコロジーや環境を軸にした情報誌。もとブルータスの副編集長さんが手がけているだけにクールな雑誌でもある。

LOHAS (Life stile of health and sustainability)な政治の第一歩とは、まずは、僕らの「眠っていた感覚を取り戻すことではないか。美しさやかけがえのないものにまずはもう一度きづき直していくところからはじまるのではないか。そしてその人々にかけがえのない快感をもたらす美しさやアメニティを破壊する開発行為や真に公益ではなく、道路公団談合事件のように私益にはしったりする行為の理不尽に真っ向から立ち向かう政治の事ではないか。
 そして現場主義で行動し、考えながら、0から1を生み出す、カルチャークリエイティブな政治ではないか。

なーんて、格好よすぎるか。





月山 開山祭。


毎年7月1日は日常の諸々を排して山にいます。月山開山祭。今年はあいにくの雨だったのだけれど、クロユリやヒナウスユキソウなど可憐な高山植物にも会え、そして多くの月山を慕う方々とともに月山頂上で開山を祝いました。頂上には昨年に完成したバイオトイレがお目見えしており、それを動かすための風力と太陽光のハイブリッド発電機もありました。仕上がったばかりの今年の月山炎のまつりのポスターやちらしを持参。頂上小屋でおうかがいしたお話によれば西川側からの登山客に比べると庄内からの登山者はその3分の1なのだとか。玄関口としての鶴岡の役割が問われてくるなーと感じました。山道を歩きながら、これから僕は何をなすべきか、自問自答。常に原点を忘れず、行動し考える。僕の原点とは何か。まずは水。だ。

いろいろこの間考えて、ある時patagoniaから依頼を受けて書いた一文を思い出した。

転載する 
patagonia カタログ1999春。

「ネオ川の民宣言」

 2620カ所。日本にはダム(提高15m以上のダム)がこんなにある。そして今もなお
300箇所以上のダム建設が進んでいる。ダム先進国だったアメリカでは、建設コスト
に見合う経済効果が乏しい点や生態系へ悪影響、ダム誘発災害などを理由に1994年、
開墾局で「ダムの時代の終焉」宣言がおこなわれ、先進国各国ではダム建設をほぼ止
めている。それなのにである。その上日本企業はアジア各地でダム建設を我が者顔で
進めている。
かつて日本は、3万本近い清流をもつ「川の国」だった。川はアユ、サケをはじめた
くさんの川魚を育て、森のエキスを運ぶその豊かな水は稲作を潤し、海をも育てた。
人はその恩恵を授かって生きてきた。そして川は物資を運び、旅をする交通の要だっ
た。心を洗い、多くの恵みをもたらし、ときに洪水時には人命を奪う川を人は神とし
て祭り、祈りを捧げ、長年つきあってきたのだ。
だがここ100年足らずで日本の川事情は一変した。建設省、ゼネコンと電力会社、そ
して政治家の癒着構造は、水源の確保や洪水の防止、電力供給を掲げ、あらゆる谷間
にダムをつくった。川は濁り、魚や川漁師、子供たちの姿は川から消え、村はダム湖
の下に次々と水没した。芭蕉や蕪村が愛し、様々な文化を育んだ豊かな清流は荒涼と
した沈黙の水路とダム湖にとってかわった。
水は足りている。洪水には代替えプランがある。最後の清流を守るべくカヌーデモを
展開した長良川の運動はついに19のダムを止めた。この官僚大国でも市民が次々と
立ち上がり勝利しはじめている。子守歌の里、五木村が沈む川辺川ダムを、吉野川の
河口堰を、他すべてのダムを今、僕らの手で止め、川を自由にしたい。カヌーで、釣
り竿をもって、川に繰り出そう。こども達を川に放とう。川に遊び、川の声を聞き、
そして僕らの声をあげよう!日本人は川を愛し、川と共に生きてきた「川の民」なの
だから。
                       WaterWatchNetwork Stern草島

月山の登山道で8合目に向かうとき、雨で山道が小川のようになっていた。透明な清流だった。これが海にいくまでこの清流をとどめていればいい。心を癒し、育むどこまでも透明な川を。そしてこの山の扇状地が蓄える澄み切った地下水の文化を。僕は忘れないし、これを、そしてこれとつながって生きる文化を、守り次の世代に送りたい。

新潟 柏崎で避難勧告? と出し平ダム問題



ぱどる(議会報告)作成の日々。
昨日からの雨、山形ではさほど心配ないことがわかり安心しています。が、新潟では柏崎あたりで避難勧告のニュース。先週訪れた三条は大丈夫か、心配です。

さて、一本メールがやってきました。黒部川のダム問題に取り組む金谷さんから。

黒部川と富山湾の再生を願う皆さんへ

 本日(6月27日)15時57分、黒部川出し平・宇奈月ダムの連携排砂の実施が決
定され、19時20分に宇奈月ダムの水位低下の操作が始まりました。
■国土交通省黒部河川事務所ホームページ参照… 
        http://www.kurobe.go.jp/i/kinkyu.html
 出し平ダムが自然流下となるのは本日の20時、宇奈月ダムでは明日28日の未明
1時を予定されています。今回の排砂料は昨年28万立方メートルの倍、48万立方
メートルが予定されています。

 皆さんにお願いがあります。明日10時までに金沢大学田崎研究室と福井県立大学
青海研究室が現場に駆けつけ、それぞれ調査を実施します。調査地点は宇奈月ダム尾
の沼公園、宇奈月ダム直下山彦橋、黒部川下流の下黒部橋の3箇所です。平日です
が、ご都合のつく方は現場を見に来てください。また、調査している学生・研究生の
皆さんに食べ物などの差し入れを持ってきていただければありがたいです。調査は2
7日いっぱい続けられるかと思いますが、行くのが遅くなったり、現場が良くわから
ない場合は泊漁協の組合長、脇山さん(携帯080-1037-5464)に連絡されるといいと思
います。

 黒部川がアユの解禁が始まったばかりですが、海だけでなくこれでアユ漁も壊滅的
な打撃を受けるでしょう。排砂のために、今年はアユの解禁日を県内の他の河川より
早くしたのに、釣りを楽しめたのはわずか数日…。昨日、黒部川内水面漁協の総会が
ありましたが、内水面の漁業者ももう黙っておれないと怒りをあらわにしています。

 現場にいけない皆さんもニュースなどでその動向について注目してください。な
お、既にお知らせしたように7月10日には田崎研究室の報告も合わせて、漁業者の
排砂差し止め裁判を支える集まりがあります。皆さんの参加を呼びかけます。

■排砂訴訟支援ネットワークホームページ
     http://homepage2.nifty.com/haisa/index.html


●草島コメント
この出し平ダムというのは土砂吐けゲートというのがついていて、土砂を吐けると堆砂しないのでいいわけだけれど、しかし、土砂をはけるとどろどろの黒いヘドロが流れ出し、結果としては富山湾の漁業被害になってしまうということが大問題になっているものなのだ。。これ、ともするとどんどんヘドロ北上する可能性もあるわけで、申告な環境破壊という問題なのだ。
でも当局はこれを環境破壊と思っていないところに大きな問題があるということだ。


これもWatchしていくべき日本のダム問題の一つだと思います。


新潟水害水害地調査


6月23日、一日をかけて新潟、大熊孝 新潟大教授、天野礼子氏と三条市の水害現地調査に行く。現地から、「水害はダムの放水の影響が大きかったのでは」との声あり。五十嵐川上流には2つのダムがあるが、一つは調整可能な笠堀ダム。ダム現地にもいったが、ダム湖に当時のぎりぎりの水面上昇の印が書いてあった。ここまでたまって耐えきれず放水したのだな、と推測。大熊先生曰く、この放水の時なんかは、ダムそのものがぐらぐら揺れて、「大丈夫かな」と思うものだよ。との事。笠堀ダムは月山ダムをちょっと小さくしたようなダムだった。
また、五十嵐川は、決壊箇所を含め大改修を数十億円でおこなっている真っ最中。しかし、去年の洪水があった7月をもうすぐ迎える時期なのだけれど、そんな時にこんな工事してていいの? という疑問をもたないわけにはいかなかった。今回決壊した地域の方々にお話をうかがったが、ここも中越同様住宅再建のまっただ中。見通しのたたない人もいる。水害のひどかった新興住宅地に、懲りずにもう一度新築する方。決壊堤防の近くに新しくたった建て売り住宅 と、様々だ。

夕方、天野さんを見送って鶴岡にもどる。その後パドル原稿書き続く。

ゲートをあげろ! 長良川河口堰。


ゲートをあげろ! 長良川河口堰。

5月23日、朝日新聞に「変わるか ダムの国」と特集。そして社説に長良川河口堰運用から10年と特集されている。「結局、水を大量に使っていた60年代の計画にこだわりすぎたのだ。古びた計画を80年代に強行し、そのツケがいま回ってきている」

僕の公共事業の理不尽への戦いの原点はこの長良川河口堰だった。カヌーで下ったとき、空を飛んでいるような気分にさえなるあの清流。ダムがないおかげでできていたあの清流は僕の「美しき川」の原体験だった。河口堰の運用を止めたり、河口堰を開けるためのカヌーデモを僕らは相当続けてきたわけだけれど、なかなか埒があかなかった。社説にもふれられているが、まず、象徴として長良川のゲートをあげることだ。しじみ全滅。ヘドロ堆積。死の海となっている河口部の自然を少しでも回復させることが今、本当に必要だ。

 それと諫早湾干潟干拓事業だって、農地なんか作っても誰も利用しないというのに推進されている。あれは延長7kmものダム事業だ。有明海がどんどん死にかけている。「影響があるかどうか疑問」のような事をなんで高裁でいえるのか。佐賀地裁で、「環境問題に対して疑わしき場合は立ち止まれ」とし、多くの市民の評価を得たのに、また、ある種の力による理不尽を感じる結果となった。

鶴岡が抱える月山ダム事業は、まさに長良川河口堰問題と同種類の問題だ。つくってしまったから仕方ない。で済むのだろうか。総合治水の時代に、ダム治水の効果は疑われる。そして利水面でのダム水だが、なんで、持続性補給量25万トンもある地下水源をもっている鶴岡周辺で、わざわざ地下水を放棄しなければならないのか。この冬も異常に冷たい水は市民を苦しめた。そして、水がまずいので、今、浄水器メーカーとミネラルウォーターメーカーが市内での販売実績をどんどんのばしているし、ペットボトルの水も相当数売れまくっている。

 「使える井戸まで潰してダムの水を強要する行政体質」というのは現在の鶴岡の体質そのものだ。そして水源切り替えの責任を全く感じようともしていないのだから。

この問題は非常にむづかしい問題だ。でも目をつぶるわけにはいかない。

ーー今日は千葉行徳NPO ニュースタートのスタッフらと交流。その後鶴岡へもどる。電車の中よりーーー