カテゴリー: 農業 有機農業
うつと有機リン農薬の関係。
朝、八文字屋 つじ立ちからスタート。昨日に続き天気は良好。
午前中事務所の整理など。
深夜にあったTVドキュメンタリーでうつ、自殺の関連と有機リン農薬の件をやっていた。新潟の放送局の作成だったが、結論づけることはないにせよ農薬との関連を一つの軸として構成されたとてもいいドキュメンタリーだった。ラジコンヘリ防除による農薬散布が増加している。空中から散布するために、地上で散布するのよりも随分と濃度が高い。
そして、有機リン農薬とうつの関係性については海外で論文が発表されているとのことである。実に興味深いし、自殺率が高いとされる山形、庄内でも検証すべき問題かと思った。
アルケッチアーノ シェフが情熱大陸に!
野の花カルタと食育
今日は、櫛引西小学校のある催しを取材しました。21年続いている伝統のカルタ大会。
読み札を読んで、子供達が取り合う絵札は花の写真。これは実はとてもむづかしいのだけれど、子供達はすごい早さでとっていました。僕が参加したらびりっけつかもしれません。
この日は「食育」を学ぶというもので、アルケッチアーノの奥田君の講演がありました。カルタの中に「野菜の花カルタ」があり、それに感動したという奥田君とのつながりができ講演にいたったのこと。
月山があり、庄内浜がある。その間に広がる大地に吹く風、気候、月山朝日連峰から流れる川、水。その川によってもたらされた土。
この風土によってしかできない、ここだけにしかない。本当の美味しさ、がある。
とここを訪れる多くのフードジャーナリストの人たちが感動していくのだと彼は語っていました。
彼はここの小学校の1クラスの子供達を、朝ごはんぬきで、登校してもらい、オーガニックのトマト栽培農家のところにつれていき、トマトにかぶりつく。という体験教室をおこなったそうで、そのトマトを食べた子供達の感激の様子を校長先生がお話になるというシーンもありました。
聞いていた櫛引町の農家の方々は、きっと誇らしげな思いを抱いたのではないでしょうか。
「食の都」を軸とした地域の掘り起こし運動は、今後のこの地域の大きな柱だとつくづく思いました。「農業と観光」というと平たいですが、匠の技ともいうべき篤農家の畑や田んぼを案内し、体験し、感動、感激を結び合わせる。
とてもおもしろい構想が次々と浮かんでくるようにも思えます。
なお、奥田君の活動は今週の日曜日の午後11時からYTSで放映される「情熱大陸」で特集されるとのこと。これは見逃せない番組です。
意見書調整 有機農業推進法を求める
午前10時から意見書調整 有機農業推進法を求める意見書について各会派の方々と議論。1時間。有機農業を支援する動きとしては,有機JAS法はできたものの、それだけでは有機農業を実際に支援することにはあまり貢献しない。有機農業をすすめるための技術研究、支援方策などなど、足りないことばかり。そこで、今、自民党を含む超党派の140名ほどの国会議員によって有機農業推進議連がつくられて、推進法の提案のために努力されている。
この意見書については前回3月議会でも調整した。が、自民、公明両氏によって、時期尚早とのことで見送った。そして今回も、自民、公明によって「熟度が高まっていない」とか「有機もごく一部だから」とか、「140名の国会議員では少ない」などの理由がだされ、見送りに。「ちょっと考えたり勉強すればわかることだし、県内でも有機農業のさかんな本市から出す意義は大きいのに、、、」と僕はとても不服。
「有機農業推進鶴岡市議連」でもつくるとするか。各会派のみなさん、よろしく。
ザ・コーポレーション
今週はアースデイ4月22日を含むアースウィークです。それにふさわしい話題をご提供したいと思います。
「ザ・コーポレーション」という映画があります。
僕は2回観ています。(実は1回目は時間の都合で最後まで見れなかった)
この映画は巨大企業「コーポレーション」の問題を、環境汚染や人権問題、戦争など、様々な切り口から分析し、それに伴う市民運動家や告発者、ジャーナリストなどのメッセージを加えたドキュメンタリーフィルムでした。
僕が知っている出演者としては、マイケルムーア、ノームチョムスキー、世界水フォーラム関連の問題でお会いしたこともある、モードバーロウ さんらでした。
取り上げられている問題で特にうわーっと思ったのは、 ボリビアの水道民営化を阻止した民衆の運動。死者を含む民衆の運動により理不尽な企業による水の独占を防いだ コチャバンバの紛争。
他にもナイキ、GAP、キャシーリーギフォードなどの労働搾取工場の人権侵害問題。インドの環境保護運動家ヴァンダナシバがとりくんでいる遺伝子組み換え作物と種の独占に対する運動。それに、モンサントの薬品入り牛乳の発ガン問題をめぐって、大企業に動かされるメディアの問題。
などなど、世界各地の理不尽な問題と、それに取り組むアクティビストがでてきました。IBMのパンチカードがナチのユダヤ人強制収容所に使われていたことなどもありました。
それぞれ気が重くなる問題だし、実はこれは外国の話しではなく、日本にいる私たちのまわりにも多く存在する理不尽な問題だということに段々気がついてきます。
そして、やっぱり、何かしなくちゃという気持ちがわいてきます。
映画を観ていて、僕は世界で初めてダムに反対をしたアクティビスト、デビッドブラウアーの言葉を思い出した。「環境を口にする企業は増えてきたけれど、本当に心をもつ企業はどれだけあるのだろう。」と。
マイケルムーアが最後にメッセージする。
「俺は人々がこの映画を見て立ち上がり、行動すると信じている。世界を我々の手に取り戻すために」
アクティビスト達が指摘する世界の真実を自分の目で見て、彼らの声に耳を傾けよう。
問題に直面したら、勇気を持って動き出そう。動き出したら、世界中に仲間がいる。厳しくても、大変でも、まさに「動けば変わる。 」 そんなエネルギーやスピリットを与えてくれる映画でした。
http://www.uplink.co.jp/corporation/
現在渋谷アップリンクで上映中。4月22日界隈では長野、仙台などでも上映されるようです。
これは必見です! 草島大プッシュ映画です。
山形。鶴岡でも上映したいので、現在実行委員会有志を集めております。どうぞよろしく。
スローフードの祭典
藤島町であった地産地消とスローフードの祭典へ。
イタリア、マルケ州アルチェビア町長、シルビオさん、イタリア農政評議会議長 カルラヴぃリーリさん、交流のきっかけになった、La terra e il cieloのブルーノさんらとスローフード協会会長若生氏、料理誌の編集長らの豪華メンバーのフォーラム。
駆け出しに地産地消給食の試食会もあり、工夫が見られた。毎回感心してしまう。
庄内の食文化を支える在来作物や有機農生産物。そしてそれを食す庄内の文化。特に藤島の地産地消の学校給食など、そこにはイタリアの方々もジャーナリストの皆さんも非常に関心していた。
イタリアとの交流は。ブルーノさんがつくるオーガニックのオリーブオイルがきっかけということだった。あるけっちあーの奥田さんが、このブルーノさんと交流をもちはじめ、当時オーガニックな農業や環境にやさしいまちづくりを政策としてがんばっていた藤島町とコンタクトをとり、交流が実現したということだった。
彼らの生産物は http://www.laterraeilcielo.it/giapponese/indexjp.htm イタリア国内をはじめ、全世界に輸出され、オーガニックで高品質な製品として評価されている。はじめは、とても大変だったのだが、、、から続くブルーノさんの話しには、生産者の誇りのようなものを感じた。
ひととおりスピーカーからの発言が終わり、一言質問してみた。イタリアは有機農業者はどのくらいのパーセンテージで、政府や自治体はどんな支援をしているか?
「イタリアでは有機農業者の数は3%。この2年間ぐらい、急激にのびている。
イタリアの政府の支援としては、慣行農業から有機農業に切り替える農業者への支援として、穀物であれば、200ユーロ/ha, 葉物では700ユーロ/ha 直接支払いが行われるとのことだった。」ふむふむ。直接支払いか。
この数年、急激に有機農業者が増えているのは、有機農業の法律が制定されたからかもしれない。
この人たちのフォーラムは明日は第一ホテルに移しておこなわれる。興味のある方は聞きにいくべしである。
宇根 豊 さんの講演
午前中議案チェック。午後、環境保全型農業の勉強会 参加。
宇根豊さんのお話。農業の根本を考えさせられる、凄い講演だった。
田んぼの生き物調査の話し。農産物の内と外の話し。減農薬という概念。感動。
東北大の研究者が、18年度、藤島、三川で冬季湛水田の研究をするそうだ。
自然や景観を守るための農業。「環境支払い」という政策を考える半日だった。
地産池消フェスティバル 創作丼大会
藤島地区地産池消フェスティバル、創作丼大会ということで藤島公民館へ。
地元の食材をいかして創作丼をつくりそのコンテストをおこなおうというもの。参加者300名。
前半、アルケッチアーノの奥田さんの講話。日本国内で最も四季がはっきりしているのが実は庄内。そして月山、鳥海山と土も多様で水の軟質から硬質まで多様。おいしい食材はたくさんある。ということを庄内の絵地図で示しながら話す内容はとても興味深かった。たとえば地域の野菜を愛すと、生産者とつながり、結局地域を愛し、子供達の食育にもなる。なるほど。
メインのコンテストだが、高校生から湯田川地区のおかあさんらまで自慢の創作丼を披露。それぞれ写真のトレイにもりつけていただき、全員で食べて審査。
地域の食材の発見、創作力の発見。実際、高校生が創作した庄内麩の料理は改めて麩のおいしさを再発見できた。集まった方々も子供からお年寄りまでわいわい盛り上がっていたし、どれも甲乙つけがたい料理を味わって悩みながら審査していた。
スタッフの皆さんも生き生きしていてすごく好感がもてたし、地域を再発見する、すごく有意義なイベントだと思った。これ、発信したら全国から人がやってくるかもしれない。
さすがはエコタウンの藤島。このイベント、それぞれの地区もちまわりで定期的に開催してもおもしろいかもしれない。
お疲れ様でした。
戻って4時、パル前で街宣。「あさってから3月議会がはじまります」
オーガニックをひろげよう!日本農業の再構築をめざす東北集会
日本農業の再構築をめざす東北集会へ行く。
山形大学小白川キャンパス。
僕は急遽VTR撮影をお願いされ、引き受けつつ、参加させていただいた。
東北各地から、有機農業に取り組む約250名が集まった迫力ある集会だった。
民主党 近藤衆議院議員にもひさびさに会えた。ツルネンマルティ参議院議員にも大規模林道の集会以来ひさびさにお会いできた。ツルネンさんらは、有機農業推進議員連盟をつくり、今国会で有機農業推進法成立に向けて動いている。HPは、http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/
中心人物の茨城大学 中島先生の一言が効いた。
「若い人の間にもう一度、農業は、自然の恵みの中で、山の自然、川の自然、平野の自然を全部いただきながら、この東北の土地を作り替えていくという希望の中で農業が効き始めたときに、おそらく若い人たちは農業の世界になだれこんでくるのではないか」
「東北の農業全部を組み立て直す、本格的な東北農業論を考えるときに、やはり有機農業ときちんと向き合うことが必要なのだということ。」
今、有機農業は、法律的には、JAS法で締め上げられた状況になっている。
有機農業を本格的に政策化するには、JAS法ではなく、有機農業推進法の制定こそ大事なのだということ。
先生のレジュメには以下のようにある。
●いのちを救い、社会を救えるような農業はどんな営みか
近代農業は自然と離反し、いのちと離反し、生活文化と離反していった。
もう一度本来の農の姿を取り戻し、いのち育てる農を国民のものとして取り戻す
有機農業を軸とした農業の再建 その取り組みが社会を救う。
農を変えたい! 全国運動の6項目
1)ひとりひとりの食の国内自給を高めます。
2)未来を担う子どもたちにより良い自然を手渡すため、日本農業を大切にします。
3)農業全体を「有機農業を核とした環境保全型農業」に転換するよう取り組みます
4)食料自給・農業保全」が世界のルールになるように取り組みます。
5)食文化を継承する「地産池消」の実践を進めます
6)新たに農業に取り組む人達のための条件整備を進めます。
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山形大学 楠本先生は、農地の個別所有・個別管理体制から、「農地を公益的に高度活用する農業のしくみ」づくりを目指そう。農業はコモンズ(社会的共通資本)であり、これを編成原理とする「地域社会農業」の構築こそ東北農業再生の道である
とした。
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東北各地の取り組みの紹介も、みなさん、いろんな悩みを抱えながらも理想の農業に向けて一歩一歩歩んでいらっしゃる。実にいきいきとしたみなさんに会えてよかったし、今後の農業政策や地域の元気を考える上で貴重なきっかけとなった。
有機農業政策。庄内にある芽がどんどん伸びていくしくみを考えていきたい。
本当のおいしさ。安全。有機農業を支え、オーガニックを広げよう!
致道館 ソーラーハウス、建築物の維持費を考える。
午前中 消防の出初め式にでるのがいままでの恒例でありましたが、議員は市民生活委員のみ呼ばれているということで今回は委員の方々におまかせし、別の過ごし方をしました。