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月別ア―カイブ: 9月 2004

9月議会討論して終了。と六小のゆりのき協育セミナー


昨日、九月議会終了。十五年度決算については、総務費として、行政評価の考え方の導入、説明責任の足りなさ、という視点で、切り捨てだけになっている現状の行革のあり方への疑問を述べ、叉、地下水政策への市民の排除と本質的議論を避けているような点、先端生命科学研究所関連の、説明責任の圧倒的な不足。HPの活用の甘さ、そして合併協議については、結局三川町が離脱決議をあげる結果になっている進め方、また、市民参画の手法について。また、水道事業については、政策の失敗からくる住民負担であることを述べ、契約水量の見直しという本質に踏み込まず、小手先の料金改定に踏みとどまっている点について、また水源切り替え後に水質の悪化、水温の変化についての把握のあり方の不十分さを述べ、決算審査は反対。

●十六年度補正予算については、先端生命科学研究所予算にのみ、反対の立場で討論。知財集積の考え方や研究の成果については評価をするが、市の住民にむけた説明責任が全く果たされていないことや、今回の審議の中で、千人の雇用を生み出すとしながらも、なんの具体的な方策や見通しも示さないこと。ばく大な資金を必要とするバイオベンチャー企業について、インキュベーション施設の他の資金繰りなど、具体的な方策を何も示さず拙速に施設の増設をすることに反対。まずは、しっかりと、現在の研究の内容、また、将来の見通しなどをしっかりと責任をもって示すべき。
右肩さがりで行政評価の時代にふさわしい説明責任をもとめて反対。

●「市民の意志確認を求める。請願審査について。賛成の立場で討論。
この右肩下がりの時代、合併してもしなくても厳しいという認識が必要であり、それを乗り越えるためには、統治といったスタイルから、官、民の協働といったシステムに変換することが必要。そのためには、いかに、市政に当事者意識をもって参画する市民を育むかということが大事。で、今後のまちづくりの鍵はそこにある。住民投票などによって、意志確認をすることは、合併の議論を住民一人ひとりに、議論を深めていただく上でとても有効な方策。是が非でも実現すべきである。
 この請願には八千名を越える皆さんからご署名をいただきました。本当に感謝申しあげます。

■これら3つの討論をおこなって、九月議会は終了。その後、議員全員協議会が開かれ、十月五日よりおこなわれる合併の是非を決定する臨時議会のための議案説明がおこなわれた。四日に調印予定の協定書などを説明さる。
若干質疑がおこわれ、合併期日の延期の理由、また、協議の進め方などについて若干質疑があった。 二年間にわたる合併協議、しかし、今、どれだけの市民が次のまちづくりといえるこの合併方策の議論に参画しているだろうか。

議会終了後、産業振興センター主催の「フラットディスプレイパネルの現状と今後」とう勉強会に参加。
■9.25 私が居る学校区である第六小学校で、恒例のゆりのき協育フォーラムにいってみた。
地域の市民講師による公開事業と、PTA主催の講演会をセットにしたものだったが、なかなかいい催しだった。クラゲで水族館を盛り上げている加茂水族館飼育員のクラゲ講座には子供たちがどんどん活発に質問をおこなって、実に生き生きした授業が展開されていた。

叉、「心」をテーマに山形病院の小児精神科、古関光一先生の講演があった。
あまりに素晴らしい内容だったのでちょっと中身をお伝えしたい。

今、しつけの本が出回りすぎていはしまいか。いやしの場であるはずの「家」がしつけの場になっているから、家で癒せず明日のエネルギーがでてこないのだ。

キレル子供たちや心の教育のためにに何をすべきかというと、中教審などではしつけだ。などといっているが、そうした儒教精神「しつけ論」では解決できない。
万引きや問題行動の子供たちに「しつけ」や「怒って」も解決にはならない。特に怒っても直そうという気持ちは働かない。

現代は、母親の愛情が欠ける「母欠病」といった時代なのではないか。
こどもたちにとっても、何にでも、いつでも効く安定剤は、母親の愛情。我が子供に対しては、無条件で認める、許す、守る。そうしたことが大事。

そして5つの事を実践することをお勧めいただいた。
まず、
1,怒るな ということ。お母さんががみがみ怒るのが絶対よくない。早くおきなさいとか、片づけなさいとか、言わずに。
2,明るく お母さんがゆとりを持って、明るく振る舞うことが大事。お母さんがストレスをためないようにお父さんが司令塔となって、家族全員でサポートすることが大事。一言、「ごくろうさん」と言ってあげるべし
3,子供を信用するということ。
4,「どうもな」と、感謝する。 親に感謝されたことは忘れない。
近所の子供に接するときも、あいさつをかわして、おまけに「どうもな」とつけると
子供の顔が輝く。
5,「えらいっけな」当たり前の事を褒める。評価する。

とにかく。育つ力、育てる力は学校の集団教育の場で習う。家庭は「癒す」場。まず、怒らないでほめることが大事。思いやられた子供だけが思いやりを持つ子供になる。やさしい家庭の子供はやさしい心の子供に育つ。認められ育った子供だけが人を認める大人になる。

意外な一言、言葉の一言が、小さなしぐさが他者のとんでもないストレスとなってしまうことがある。キャパシティが小さい子供にとってはそれが蓄積されて意外な行動をひきおこす要因となってしまう。

会場は熱心にメモをとるお父さん、お母さんの姿が見れた。実にいろんなきづきを得ることができる内容だった。今、年間自殺者数3万人を超える日本で、精神医療の充実は急務だ。この先生の話で救われている人はとても多いのではないか。今年で古関さんのお話は二度目ということであったが、とにかくこの講演を企画されている六小PTAの皆さんの本気の努力に感謝を申しあげたい。僕もがんばろう。





合併の期日が来年十月一日に。


合併論議が大詰めだ。

 市町村合併については昨日の9月22日の協議会で二十五回の協議がおこなわれてきた。昨日の協議では、来年の4月として協議してきた合併の期日を十月一日にするということがほぼ決定になった。そして、合併の是非について判断する臨時議会を十月八日、構成市町村の議会が同日に開催し、決定するということになった。
 この臨時議会については、9月21日に代表者会議が開かれ、日程が示されたものだが、何かとても急いでいるような気がした。合併の期日延長の話も、8月24日におこなわれた24回の協議で突如会長から示され、次の協議会で話あうことを確認して、それから、鶴岡市議会合併問題検討委員会で、九月十五日に十月一日に延長する旨の資料が渡され、そして21日の委員会の協議で、延期には同意。そして半年案と一年案が提示されて、二十二日の合併協議会をむかえたのだった。この時、はじめて、合併協議会よりも先に、市議会合併問題検討委員会で、「期日の延長」の資料が手渡された。これは異例の事だった。いずれにしても、早期に調印、そして議決をしたいという意志が感じられる。

九月議会は、明日、二十四日の本会議で終了する。草島 本日はお彼岸参りと討論を煮詰める一日です。