持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 4月 2005

サクラサク


ようやく鶴岡公園の桜が咲いた。18日月曜日10時から議会だより委員会、その後、周辺を散策。アートフォーラムを見学の後、致道博物館へ。今、斉藤求 先生の遺作展がおこなわれている。若い頃、ゴッホに影響をうけたという先生のタッチと色彩の見事さ。
でんと構える春の月山の絵、そして90歳を超えても書き続けたという裸婦像からはなんともいえないおおらかなパワーを感じた。29日に入れ替えをしながら先生の作品に出会える展覧会だ。花見もよいがこの作品展もいい。駐車場は旧庄内病院跡地の駐車場が開放されている。松の木橋のだんごを買って、いくべしである。
 
 今朝はひさしぶりに八文字屋の前で街頭演説。3月議会報告、大学、バイオベンチャーの投資や水の件について、また、今週はアースウィーク。4月22日はアースデイ。地球規模で考えて、何かひとつアクションを! と訴える。

 

気になる図書館


偲ぶ会で東京にいったので、以前から行きたかった浦安図書館へいく。
市役所や文化会館と並んで立つその図書館はとにかく面積が広い。余裕あるスペースに書棚がずらりとあり、館内はとても明るかった。平日は700名、日曜日とかは1200名を超すという来館者。検索のコンピュータに人がずらりと並び、雑誌コーナーのいすはほとんど埋まっていて、それぞれ思い思いの本を手にし、思索にふけっている。
調べものに応じますと書いている、のレファレンスコーナーの一角にはデスクに専門職員がでんと構え、新聞スクラップをつくっていて、「これを探しているんですけど」という方
に丁寧に職員が対応していて実に活気があった。ビジネス支援図書コーナー、インターネットコーナー、データベース、自習室。開架図書スペース。行政情報。市民活動、中には議員の通信がファイリングされたりと、様々なソースを注意深く収集している感じがした。
 蔵書についてはとやかく言う資格はないが、いろんな興味がわいて「これはないかな」なんてやっているとすぐにこの図書館内で1日をすごしてしまうだろうと思うぐらいの本があった。きっと大型の書店に行くよりもインスパイヤされてしまうかもしれないと思いながら、とても熱心にいろんな分野の本を見入っている来館者のみなさんの姿勢に刺激をうけた。蔵書数は閉架、開架あわせて60万冊とのこと。開架だけで30万冊ということだった。

 突然だったが視察と名乗って一連の資料をいただいた。帰りの電車で読みながらきたが、今、最もチャレンジしている図書館といっていいだろう。鶴岡にこんな図書館があったらいい。市民への投資とはこういうことなのではないだろうか。

遺志を継いで。


4月16日、柴崎達雄先生を偲ぶ会へ行く。200名以上の方がお集まりになって、先生の足跡を改めて確かめ、そして、先生が生前、「しみったれた会にするんじゃなくて、将来につながる会にしてほしい」という意図の元、多くの方のご講演やあいさつを聞き、また、日本の地下水や環境問題にまっさきに取り組んだ先生のお弟子さんたちにお会いすることができた。僕の課題としては鶴岡の地下水源の次をどうするかをぜひ託すことができる研究者の方を見つけることであったが、今年朝日新聞BEに掲載された鶴岡地下水源の事情などについてお読みになり、関心をお持ちになっていた方が実は結構いらして、何の心配もなく数名の研究者の方を見つけることができた。
 もうひとつ中越の現場、塩谷地区の水道水源について、だれか力になってくださる方がいないかという課題にも、新潟大学名誉教授をはじめ、柴崎先生が新潟大学にいらしたときの教え子の方で、小千谷市の地下水調査をおこなってらっしゃったという方までいて実に心強かった。
 特に、鶴岡水源については、柴崎先生のレポートがあるわけだが、「もうそのデータは私のPCにインプットしてある。ぜひ次をやりましょう」と語ってくださったのは先生の息子さん、柴崎直明 氏だった。先生は今年から福島大学の教授として教鞭をとられるとのこと。実に心強い方にお会いできた。なんとかご一緒に次をやりたい。
 いずれにしてもこの会で本当に貴重な、今後につながるいい出会いをいただいた。
柴崎先生の最後の著書は「農を守って水を守る」だ。90万人を地下水100%の水道水でまかなう熊本市周辺の市民の、上流から下流までのつながりをつくるプロセス。地下水涵養源としての田圃をしっかりと見直そうという取り組み。
そのメカニズムが記されている、貴重な書物である。
 今週はアースウィーク。22日のアースデイ界隈に全国でいろんな事がおこなわれる。Think Globaly Act locally 地球規模に考えて、ローカルで動く事。「偲ぶ会」は、アースデイにふさわしいつどいだった。
4月22日、午後6時半より、柴崎先生のVTRを見ながら、次を考える集いをおこないます。
Caf_ Commons 鶴岡市道田町21-29.

明日は水の恩師を偲ぶ会


どうも風邪なのか花粉症なのか、体調はいまひとつ。事務所兼自宅は下水道工事と、懸案だったユニットバス工事の真っ最中。明日、東京 駒場エミナースで1時から 柴崎達雄先生の偲ぶ会がある。柴崎先生は、鶴岡市の水道にとって一番の貢献者であられる。53年から54年までの2年間にわたって、桑原英夫先生とともに鶴岡市の水源としての赤川扇状地の地下水を調査してくださった。その結果が25万トンの持続性補給量のある水源だということ。当時調査を依頼された水道用水52700トンのくみ上げは全然大丈夫との事である。80もの井戸を使ったデータを元に当時最新鋭のコンピューターによってシミュレーションしたデータに基づいた結論だった。今般の3月議会の討論でも、その件についてふれた。
いずれにしても世界的な地下水研究者である柴崎先生が真摯に取り組んでくれた鶴岡の地下水のデータは貴重な鶴岡の財産だ。柴崎先生こそ、名誉市民の一人として表彰されてもいい方だと思っている。いずれにしてもこのデータを活かして、次の世代に僕らの貴重な財産を受け渡せるようにしたい。
 4月22日、今年のアースデイはカフェ・コモンズで柴崎先生の鶴岡での講演をみながら次を考える集いにします。4月22日午後6時半より。カフェコモンズにて。

鶴岡の桜は今週末からぼちぼちといったところだけれど、湯田川の梅林公園は真っ盛り。大山のカタクリは先週末最高で、今週いっぱいは楽しめるだろうと思う。いずれにしても鶴岡の春はとてもいい。


風邪ひきにつき。


うむ。この3日ほど風邪らしく熱がでて調子がいまひとつ。中越行きも3日間見送って事務所と実家を行き来しつつ回復のための調整といったところ。
3月議会もようやく24日で終了。反対討論、一般質問は後にアップするが、やはり今回もバイオベンチャーへの投資について、きちんと市民に説明するように問うた。しかしながら、またもおぼろげな答えしかかえってこず、戦略マップどころの話ではなかった。60億円の枠組みを超えてその研究所から生まれたバイオベンチャー企業をコーディネーターとして、さらに今年と来年14億つぎ込んでインキュベーション施設をつくるというものだ。

さてまずは、たまっていた日記から。


26日、行革関連のネットワークで知った「マニュフェスト」についての学習会へ。北川 元三重県知事をはじめ、とても刺激的な会だった。
その後、徳島市議、村上君に「中越の現状と地域防災の話を」との事で、東京から飛行機で徳島へ。軽く夕食をすませた後、第十堰の運動の拠点としてみんなでつくったというリバーハウスへ。ほとんど地元材をみんなで切り出してきてハンドメイドしたといわれた施設の立派さにびっくり。その日は、長年専従スタッフをやってくれた方の送別会ということで、我々の水の運動の恩師ともいえる姫野さんをはじめ、多くの生き生きとした笑顔に会うことができた。
 吉野川の川の学校のプログラム他、参考にしたいことだらけだった。
 次の日、村上君の新居の近く、町内会の自治会館のようなところで30名ぐらいの方にいらしていただいて、お話をした。皆さん本当に真剣に聞いてくださり、また、南海地震のための備えとして、何をしておけばならないかということについて、熱心な質問もいただいた。とても充実した会だったと思う。

 30日は長浜市に行く。バイオ大学への市の対応について伺うためである。


 年度末のいそがしい時ではあったが、担当職員の方にいろいろ伺うことができた。長浜バイオ大学についての市の支援としては開学の時の14億円程度の出資のみということである。あとは、独立した私立大学として歩んでいるだけである。このバイオ大学に関連するものとして、この地でもサイエンスパークの構想がもたれており、それ用の土地が造成され、インキュベーション施設がかんがえられていた。

つづきは後日。