持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 10月 2007

水問題再考ー文藝春秋11月号



月刊文芸春秋 11月号に「鶴岡の水」危機という文章が載っています。
ジャーナリスト高杉晋吾さんが、この数年、鶴岡に通い、書いてくださったルポルタージュです。この18日からNHKではじまる「風の果て」に絡めてこの水の問題をとりあげてくださった秀逸な文章。皆さん。必読ですよ!
 本日は、午後1時から酒田公益文科大学で自殺予防支援のNPO、ライフリンクのスタッフでもある共立女子大の先生、福山なおみさんの講演がある。


金八先生と、茨木のり子さんの詩


先般。「3年B組金八先生」初回スペシャル。鶴岡にゆかりのある、茨木のり子さんの詩が取り上げられていました。「ぎらりと光るダイヤのような日」という詩。改めて心に響きました。あらためてこの場にてかみしめたいと思います。

「ぎらりと光るダイヤのような日」

短い生涯
とてもとても短い生涯
六十年か七十年の

お百姓はどれほど田植えをするのだろう
コックはパイをどれ位焼くのだろう
教師は同じことをどれ位しゃべるのだろう

子供たちは地球の住人になるために
文法や算数や魚の生態なんかを
しこたまつめこまれる

それから品種の改良や
りふじんな権力との闘いや
不正な裁判の攻撃や
泣きたいような雑用や
ばかな戦争の後仕末をして
研究や精進や結婚などがあって
小さな赤ん坊が生れたりすると
考えたりもっと違った自分になりたい
欲望などはもはや費沢品になってしまう
世界に別れを告げる日に
ひとは一生をふりかえって
じぶんが本当に生きた日が
あまりにすくなかったことに驚くだろう

指折り数えるほどしかない
その日々 の中の一つには
恋人との最初の一瞥の
するどい閃光などもまじっているだろう

〈本当に生きた日〉 は人によって
たしかに違う
ぎらりと光るダイヤのような日は
銃殺の朝であったり
アトリエの夜であったり
果樹園のまひるであったり
未明のスクラムであったりするのだ

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本当に生きた日。
ぎらりと光るダイヤのような日。

とは。と問いかけられたら。みなさんは? 

「今」が太いと感じる瞬間! 

確かにありますよね。それが人生であるか、ないか。は大きいし、その、千差万別、まさにひとりひとり、みんな違う、その瞬間を大事にしたいものですね。

人のことを言うじゃなく、過去を振り返らずに。結局、僕らには「今」という時しかないんだから。

金八先生ですが、今、おこなわれている教育再生会議の方向性にくさびを打つかのような意図も感じる、実にいいドラマと思いました。




ノーベル平和賞は、温暖化防止の取り組みへ!



午前、親父らの共同畑で収穫したさつまいも。ささやかながら、収穫の喜び。いいもんです。
毎日新聞WEBより。
<ノーベル平和賞>ゴア前米副大統領と国連のIPCCに [ 10月12日 18時43分 ]

 【ロンドン町田幸彦】ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、記録映画「不都合な真実」などを通じ地球温暖化防止を訴えているアル・ゴア前米副大統領(59)と、温暖化防止の研究を各国の政策決定に生かすための国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC、事務局・ジュネーブ)に07年のノーベル平和賞を授与すると発表した。気候変動問題を平和賞の対象に据え、平和構築措置として温暖化防止を評価する姿勢を鮮明にした。ブッシュ米政権はじめ国際社会に対して、12年に温室効果ガス排出削減の約束期間を終える「京都議定書」以降の枠組み作りを促した形だ。

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不都合な真実は東京とイオン三川と2回観た。温暖化の問題を、ブッシュ政権の圧力の中、信念をもって伝えるゴアの姿勢が心に残った。
ノーベル平和賞。環境での受賞は04年のワンガリマータイさんの次だろうか。
ノーベル平和賞といえば、ワンガリさんの前のノミネートされていた人がディビッドブラウアー氏だ。世界最強の環境保護活動家だった。
 
 「地球がなくなったら、どんなビジネスも成り立たない。」
 
 それが彼の言葉だった。地球温暖化については、まさにその通りでスターンレポートにも記されているように、経済に密接につながっているということ。そしてそのひきがねは私たちの生活なのだということ。

 ノーベル平和賞のプレゼンターも、この地球温暖化に向けての一人一人のアクションの必要性を唱えていた。
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ゴア氏は「とても名誉なことだ。私たちは地球の危機に直面している。気候変動は政治問題ではなく、モラルの問題だ」との声明を発表、国際環境団体に賞金を寄付すると明らかにした。ラジェンドラ・パチャウリIPCC議長(67)は「IPCCに参加した全科学者が受賞者だ」と語った。
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アルゴア氏に、心からお祝いを申し上げたい。 
そして、みんなでアクションを興こす事を心に刻もう。動けば、変わる。



 
 

自衛隊洋上給油活動を考えるー世界11月。


国会の論戦の今回の主眼点はやはり自衛隊の洋上給油活動だろう。

「世界」11月号に小沢一郎民主党代表の10月号で掲載された国連本部政治局政務官 川端清隆氏への反論がある。
 その関連で、僕が興味深く読んでしまったのが、「給油をやめると日米同盟は危うい」は本当か?という題の田岡俊次さんの文章だ。
 自民党や政府から、「日本の補給艦が引き上げたら、日本は国際社会から孤立。日米同盟も危うくなる」とか、「政権政党として無責任」となると良く言われているが、それに真っ向から反論している。「アメリカなど、大統領制の民主国では政府が外国と合意したことが議会で認められないことはよくある。参議院の与野党逆転で日本議会も今回珍しく「アメリカ並み」となったにすぎない。米国上、下院は、4月にイラクからの撤退期限を定めたイラク戦費法案を可決し、大統領が拒否権を使ってしのぐありさまで、米政府、議会は、日本の議会の決定に文句を言える立場にない。、、、。
 その他、もろもろ。実にうなづける事が多いし、どうも、この案件、「大義」のようなものを掲げて、国民を騙しているような臭いがしてくる。
 なお、イラク戦争に加担していた疑惑が強くなっている給油なんて、なおさらやめさせなければならない。
 なお、「今、転換を!」を掲げた世界11月号には、神野先生の秀逸な「経済を民主主義の制御のもとへ」や内橋さんの「城山三郎」論も掲載され、実に充実。読むべし。である。
ーーちょっと最近、月刊誌評が多いですが、、、、お許しを。

歩道の整備ー朝日新聞の声から。


朝日の全国版の「声」に地元の桑原英夫先生の投稿が掲載された。
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歩道の整備が進まないなら

(山形県鶴岡市 桑原英夫)
市内の国道7号で1日、自転車旅行中の愛知県の青年が大型とラッックにはねられ亡くなりました。
 この青年は道路左側の歩道を走っていましたが、歩道が途切れたので、右側の歩道に異移ろうと車道を横断してはねられました。左側の歩道が続いていたら起きなかった事故です。自動車の道路はやたらに増えています。いま現にこの事故現場のすぐ脇でも、日本海沿岸自動車道の建設工事が進められています。しかし、一般道での歩道整備はさっぱり進みません。歩道のない道路は論外ですが、歩道があっても片側だけだったり、それが途切れて反対側に移ったりします。日ごろ自転車を利用している私は、いつも危険を感じています。
 歩道の整備を強く望みますが、差しあたり次の対策を提案します。1)歩道が途切れる場合、その手前の横断歩道に途切れる旨を表示する。2)近くに横断歩道がない場合、歩道が途切れる場所に押しボタン信号機のある横断歩道を設置する。

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先生のご指摘のとおり、高速道路や高規格道の整備は予算が投じられてつくられている。でも自転車道は貧弱だ。自転車で公道を走るものにとって、その危険度は大変なものだ。平成17年の警視庁の統計では自転車事故で900名もの方が命をおとしているそうである。これはやはり問題ではないか。
 立派な自転車道もいいが、国内を横断、縦断する幹線道路、せめて桑原先生が提言されるような配慮がなされていい。市内でも危険箇所のチェックが必要ではないか
 実に大切な提言だ。

国会論戦。天下り温床システム。


昨日の長妻議員、今日の菅さん、馬淵さん、そして前原さん。と国会論戦が見逃せない。某原稿をやりつつ、テレビを観ていた。となりの1中はマラソン大会か。にぎやかである。テレビで身損ねたら衆議院.TVで録画か生放送を見る。

新聞報道などではあまりとりあげられていないようだが、長妻議員の昨日の議論の中、「天下りバンク」について、それを擁護する大臣と激論。長妻さんが、「他の先進諸国ではこんな仕組みないんです。天下りを温存する仕組みなんかありえないんです」と言っていた言葉が特にひびいた。その通りだからだ。
 与党自民党は、まだ、この日本の政治の異常さがわかっていないか、わかっていてもこの「温床」を継続したいのだな、とすごく感じた。米国も英国もこんな仕組みはない。県にも、市にもこんな仕組みがなんだかまかり通っているようだ。
機能不全をおこしているハコものの上に必ずといっていいほど、でんと居座っていないか、これは身近なところから検証が必要なんだと思う。
 官僚から大手建設会社、だけでなく、国から県、県から市、退職職員から外郭団体、三セク。「なんで、こんな人が居座っているのか?」 と思えるところがないか。よくみてみよう。

今しがたの前原さんの川辺川の治水の議論。最上小国川同様、漁協が明確に反対をし、そして、周辺の一町、サガラ村も反対の意志、また、潮谷熊本県知事も反対の立場の声にもたって問いかけをしている現状がとりあげられ、冬柴大臣に問いかけた。午後からの議論が楽しみだ。
今日、僕は、これから総合計画審議会の専門部会の傍聴に行く。
→5時まで傍聴。説明などを聞いていて、産業・観光政策の問題点、改めてみえてきたものがあった。そして総合計画の進め方にも諸々、感じたことがある。
収穫也。

クーリエ11月号



クーリエという月刊雑誌がある。この月刊誌は、ヨーロッパ、フランスの同名誌の日本版だが、世界各国のメディアのクリップを軸として、日本をアメリカよりもむしろヨーロッパの視点で、複眼的に見ようという雑誌だ。
編集長は実は大学時代の親友。それに今回の安倍辞任劇の各国のメディアの反応がでていて実に興味深い。世界が見た「安倍→福田」ぜひご覧あれ。メディア3.0の新潮流という特集も秀逸だ。角度を変えて、見ると日本社会と特に政治のおかしさがスゴくわかる。
特にヨーロッパのフィナンシャルタイムスの記事でのジャーナリストがこう評している。
「日本の権力は、首相以外にあるとしか考えようがない。実際の権力を握っているのは、自民党と大企業と、それから「鉄の三角形」の最後の一角を担う官僚組織だ。官僚組織の影響力はおそらく今も政治家たちをしのいでいる。」と。
http://moura.jp/scoop-e/courrier/


ソトコト11 月号




ソトコト11月号「日本の有機食品を探せ!」に、鶴岡の民田なす、そして温海カブが掲載されています!これは必見です!「在来野菜なら庄内へいらっしゃい!」だもんね。
パイロットファームの相馬君、アルケッチアーノの奥田君や江頭先生、また生産者の皆さんの活躍ぶりを観ることができます。「食の都」ブレイク夜明け前。とはよくやってくれたものです。感謝!   ソトコトhttp://www.sotokoto.net/



市の財政。


公益文科大学院の公開講座 財政の勉強で一日。

庄内の地震対策


庄内支庁で主催した防災講演会に行く。鶴岡工専の澤先生からは、「柏崎と庄内の類似性」と、今般新しく認定された藤島地区と羽黒町田代地区の活断層について提示があり、
「地震の空白域」「庄内平野東縁活断層帯」という2つの要素について、改めて対策が必要なことを再確認させられた。
 また群馬大学の片田先生からは、津波災害の時に備えない住民の実態、また、歴史的に何度も津波にやられていて、碑をたてているような場所なのに、再びそこに住宅地を建ててしまう現状。など。特に津波時、災害時の初動の体制や心理について、興味深い話をうかがった。津波などの際、まず「逃げる。」「率先避難者」の提案は、共感をもった。
 中越地震の際、僕らは、米国のCARDという災害支援NGOの代表者らを現地に招き、現場で意見交換をした。「災害時、犠牲者になるか、それとも生存するかは、クリエイティブに行動できるかどうかにあるのよ」とその代表の方は言った。

 いざという時に、迷わず、クリエイティブに行動できるようにするには、その練習が必要だ。まず、安全な場所に逃げる事。そして次に、、、。といろいろある。
 ちょっと僕なりにまとめてみようと思っている。が、まずは「大きな声で周辺に事態を知らせながら、率先して逃げる。「率先避難者」って大事だ。

フォーラム終了後、最近話題になっている神戸、中越、庄内と走る「ひずみ集中帯」の事や、避難所の快適性づくりなどについて、しばし意見交換させていただいた。
片田先生が最後に示した言葉 http://www.ce.gunma-u.ac.jp/regpln/

「居安思危、思即有備 有備無患」
安きに居りて危うきを思う。思えばすなわち備えあり 備えあれば患い無し。

ふむふむ。