持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 8月 2008

本日より山伏修験


おはようございます。
本日より羽黒山伏 秋の峰に参加します。
期間中、携帯は使えません。御用のある方は0235-28-3338 カフェそらいへ
メッセージをいれてください。また、メールはsternkusajima@docomo.ne.jp
へお願いします。
 8月31日は、修行のクライマックスでもある「八朔祭」が羽黒山頂上の神社の界隈で夜10時からおこなわれます。ぜひおいでください。

それでは、山伏 進佑、いってきます。

県知事への質問と新しい治水の常識。



先般、知事との夢未来トークで僕が問うた内容を記す。以下のふたつだ。
● 慶応大学先端生命科学研究所誘致の見通し。

鶴岡市は、毎年3億1千5百万円、山形県は、3億8500万円、毎年、
合計で7億もの公費を研究費用として投じている先端生命科学研究所でありますが、これまで7年間。50億円以上の公費を投じている。他の研究機関などにいきますと「ちょっと異常なのでは」という声も聞いておりますが、
市民、県民への還元について、どのように考えているか。
バイオ産業の見通しを、知事はどう考えているか。

● 最上川について世界遺産の運動をおこなっていることを紹介しておられました。最上川の環境を考えるものとして、支流の最上小国川についてうかがいますが、先般朝日新聞7月17日に、元京都大学防災研究所長の河川工学者、権威でいらっしゃる今本先生という方が、「穴あきダムは、歴史的愚行に他ならない。」という論を提起し、まさに、山形県が主張する「穴あきダムは環境にやさしい」といった主張に対して反論を呈しています。
● また、河川の治水に対して、例えば、徹底的にダムに拠らない治水のあり方を議論している淀川の流域委員会に対して、最上川の流域委員会の議論は、あまりにも議論不足であり、その中で知事は判断してしまいました。

県が、自然資本の真の意味を踏まえ、代替案まで真摯に作成して真の治水を議論している滋賀県、嘉田知事の姿勢と比べ、あなたの姿勢は、もうしわけありませんが、改革派知事とはいいがたい状況であると思います。

まず、穴あきダムによって、破壊される清流の、まさに自然資本の経済的な損失について、知事はどのように考えているのでしょうか。また、世界遺産たる最上川の支流の治水対策について、ダムによらない真の治水策についてもっとしっかり議論すべきと思いますが、いかがでしょうか。

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と問うた。この根拠には、以下、朝日に紹介されているような、真の治水のあり方についての流域委員会の議論が、淀川と最上川で全く違うということだ。
そして元国土交通省の技官。宮本氏が真実の治水のあり方について提起されている。
こうした議論こそ、真の公益的な治水の議論だと思う。

以下 引用す。宮本氏に大きな拍手を送りたい。
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朝日新聞関西版 2008年08月20日

【なぜ、どうしてもダムなのか 〜宮本博司〜】

(1)住民無視 情けない

6月18日、淀川水系流域委員会と近畿地方整備局が関係正常化のためトップ会談し、宮本委員長(左)と谷本光司・河川部長(中)が会見に応じる。

 6月19日、会社で仕事をしていた私のところへ、新聞社から電話がかかってきた。「国交省が明日、流域委員会の最終意見が出るのを待たずに、4ダム建設を盛り込んだ計画案を発表するそうです」

 あぜん、とした。

 7年前、「住民の意見を河川計画に反映したい」と、住民の代表や学者らでつくる「淀川水系流域委員会」を作ったのは国土交通省だ。それが委員会の意見を無視して、一方的に計画案を発表するというのである。

 昨年8月に委員会が再開して以降、担当職員が委員の質問にまともに答えなかったり、黙り込んだりが繰り返されたあげくの見切り発車。憤りも通り越して情けなくなった。

◆かたくなな国交省

 私は元々、国交省の職員としてダム建設に携わってきた「ダム屋」である。流域委ができた当時は淀川河川事務所長。淀川の責任者として、琵琶湖や淀川をどう再生するのか、住人の安全を守るにはどんな方法がベストなのか、ダムは必要かどうか、流域委とキャッチボールを重ねた。一昨年に国交省を退職し、今度は一住民として淀川にかかわろうと、委員として話し合いに加わった。

 最初は、流域委も国交省も同じ認識だったのだ。

 「ダムは他に実行可能な方法がない場合に、環境影響について慎重に検討し実施する」。これは、04年に国交省が出した文書である。長良川河口堰(かこうぜき)建設に対する全国的な批判を契機に河川法が改正され流域委ができたのだから、効果もあるがマイナス面も大きいダムの建設はみんなで慎重に考えようというのは当たり前のことだった。

 だが流域委が「ダムは原則建設しない」と提言し、それを受けて05年、国交省が大戸川など2ダムの建設凍結を発表した後から流れが変わる。「川のことは国交省が一番よく知っている。本気でそこまで住民や学者の意見を聴くのか?」との反動だったのか。

 流域委は突然休止され、国が委員を選び直して再開。07年、大戸川ダム建設が復活。「何が何でもダムをつくる」とひた走る国交省と流域委の議論はかみ合わなかった。

 5月には「流域委は予算を使いすぎている」と審議打ち切りの話が出てきた。「なぜ、どうしてもダムを造りたいのか」と委員から疑問の声があがる中で打ち切りに向かっていった国交省は、どこまで本気で住民の意見を反映しようとしているのか。説明責任を放棄し、住民意見の反映を拒否したとみなされてもしかたがない。

◆600回開催の流域委

 だが「国交省が強引に進めると言ったからもうどうしようもない」と引き下がるわけにはいかない。ことは住民の命にかかわる問題なのだ。

 そのことを一体、どれくらいの方が認識しておられるだろう。

 もしかすると皆さんは、こんなふうに考えているのではないだろうか。

 「国交省には批判もあるが、これだけ治水事業をやって、たくさんダムも造ってきたおかげで、もう洪水で人がたくさん死ぬ心配はない」

 「ダムがいらないと言っている人たちは、人間の命より魚や鳥の命を優先しているのではないか。確かに自然環境も大事だが、人命より優先するものはない」

 こうした考えは、とんでもない誤解である。

 ダムにこだわる国交省の洪水対策のやり方を変えない限り、3年前に「カトリーナ」の上陸で1千人以上が亡くなったニューオーリンズの悲劇は他人事(ひとごと)ではない。

 流域委員会が600回の会合を重ね、調べ、話し合ってきたことを、改めてみなさんにお知らせしたい。そのうえで、果たしてどうしてもダムに頼らなければならないのか、他の道を探るべきか、考えていただければと思う。

     ◇

 みやもと・ひろし 京都市生まれ。78年に旧建設省に入

月山でのスクーリング。鎌田東二先生と



京都造形芸術大学の月山でのスクーリング「環境文化論」の講師をつとめる。今回は22日から24日までの行程で約30名の方々が全国からこの講座にいらっしゃった。歴史遺産、写真、絵画、いろんな専攻の方々で、年齢もさまざま。僕は23日早朝から、羽黒山→月山山頂→湯殿山の山駆けのガイドと湯殿山ホテルでの講義を担当した。
 この講座も今年で5年目。午前中は晴れていたが、昼ごろから雨と風。なかなかタフなコンディション。多くはその中下山し、湯殿山の参拝まで。僕は最終尾で足が不調になった方に付き添いながら、降りてくると午後6時をまわっていた。その後、夕食をとりながら皆さんの感想に耳を傾ける。花はウメバチソウ、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、チングルマ、ハクサンイチゲ、ミヤマリンドウ、ニッコウキスゲ、などを見た。
 一人一人の様々な経験や境遇が、月山の山駆けの中で、試される。タフなコンディションだっただけに、自分自身としっかり向き合った人、一行の間での思いやりや絆、感謝の気持ちが増幅するような体験をされた方が多かったようだ。
 月山で足裏で山を感じながら、風にあおられ、霧にまかれる。雨風で寒い、少々つらい思いをする。湯殿に降りる急坂の金はしごを越える。最後は湯殿の赤い岩の前に立ち、そしてそれに登り、お湯を体感する。死と再生を疑似体験するには、天候に恵まれていたのではないか。とお伝えした。
 その後、9時から10時半ぐらいまで講義。柴燈祭、月山炎のまつり。神戸元気村、水問題。月山ダム、地下水問題、井戸つぶし、持続不能な社会から持続可能な社会へ。
スウェーデンでかいま見た社会のシステム。水の常識の違い。ナチュラルステップ。「地球を吹く」、自然資本。こんな流れか。鶴岡にご親類がいらっしゃるという生徒さんもいらして、「来るたびに、変化していて、、、」とお嘆きの様な声も受け止めた。
 これを企画して下さっているのは、宗教哲学者の鎌田東二先生である。先生とは神戸で出会い、月山炎のまつりの際に毎年おいでいただき、大変ご尽力いただき、様々な教えをいただいてきた。
先生は今年、「京都大学 こころの未来センター」の教授となられ、古神道や山伏文化などと、日本の古来の宗教や文化と環境の問題、こころの問題をリンクさせ、その解決の道を探るなど、とても貴重な研究をされていらっしゃる。
 
今後、また新たな連携をしていこうと、諸々お話ができた。またも感謝である。
 ありがとうございました。
 
 
 
 

穴あきダム対決。ー朝日の論点より


本日の朝日新聞に穴あきダム賛成論者で、山形県最上町でもダム推進の集会で講演をしていた角氏の穴あきダム容認論が掲載されていた。
 以下、転載

_________________

穴あきダム 自然に近い利点を生かせ 

京都大准教授(水工水利学) 角 哲也

7月17日の「私の視点 ワイド」に今本博健氏の「穴あきダム 歴史的愚行
に他ならない」が掲載され、課題が多いと主張された。このダムは大きな洪水時のみ貯水し、ふだんは川の流れを変化させない形式である。河川上下流の生態系の連続性を維持し、流入する土砂をほとんどため込まないので埋まることが少なく、持続可能性が高い。
私は従来の「貯水型ダム」と異なる長所を持つダムとして理解を広め、治水対
策に有効に活用すべきだと考える。国土交通省は「流水型ダム」と呼ぶことを推奨して
いる。

流水型ダムの歴史は古く、18世紀にフランスのロワール川に縦スリット形式
の治水ダムが建設され、米国では80年以上前に誕生している。ライト兄弟の故郷であるオハイオ州デイトン市に建設されたダム群は、これまで1600回以上の洪水調節を行って市の発展に大きく貢献してきた。ダム下流を人工の淵のような水路構造とし、洪水時のダムからの放流水の勢いを抑えるとともに、平常時の川の流れをスムーズにし、魚の遡上や降下に効果を発揮している。洪水時に水がたまるダム上流の区域は80年の間に樹木が成長し、公園や野鳥保護区となって良好な環境が創造されている。
 今本氏は、日本の代表的な事例である島根県益田川ダムを取り上げて「土砂の
一部は流れずにたまる」「アユの遡上が阻害される」と指摘しているが、これら課題
は今後の改良で十分に解決できると私は考えている。

貯水型ダムでは流入土砂の大部分がダムに堆積する。一般に100年間にたま
る砂の量をあらかじめ計算して、大容量のダムが建設される。流水型ダムは流入した土砂を洪水時に自然に排出でき、鉄分など森林から供給される栄養分などもほとんど通過させる。流水型ダムも完成直後はある程度の土砂は堆積するが、それ以降は洪水時に土砂が順次入れかわって次第に流入と流出のバランスがとれる状態に近付くはずだ。益田川ダムは現在その途中段階にある。

益田川ダムは、ダム直下に副ダムと呼ばれる小さな堰堤を設置して洪水の勢い
を抑える方式を採用した。土砂や魚の通過を考慮して、これにスリットが設置さ
れている。
スリット幅が小さいと平常時も水流が速くなり、確かに魚にとってはやや厳し
い環境になるかもしれない。流水型ダムの流れの設計は今後の技術開発テーマであり、
米国の事例も参考に、より自然に近づける工夫が出来よう。

流水型ダムは、従来の貯水型ダムとは大きく異なる構造物である。常時は貯水
しないメリットを生かして新しい発想で取り組み、河川環境に適合した持続可能なダ
ムを目指すべきだ。
______________
 彼が反論した、今本先生。(先生は、一昨年、我々が招いて3回山形県最上小国川の現場にいらしていただき、新庄市などでのフォーラムで発言されている。)の論は以下だ。ーーー以下転載。
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朝日新聞 2008年7月17日 朝刊17面opinion

◆穴あきダム歴史的愚行に他ならない

いまもと  ひろたけ
今 本  博 健  元京都大防災研究所長

 ここ数年、従来の多目的ダム計画を、治水専用の「穴あきダム」に変更して推進しようとする動きが相次いでいる。国の直轄事業に限ると、淀川水系の大戸川ダム(滋賀県)や九州最大級の川辺川ダム(熊本県)など、地域の合意が得られていないダムを中心に、10件ほどを数える。補助事業を加えるともっと多く、長野県では前知事時代に「脱ダム」の象徴として中止が表明された浅川ダムが、穴あきで建設されようとしている。

 穴あきダムには多様な形態があるが、現在推進されているのは、ダム下部の河床近くに直径数㍍ほどの穴をあけておき、普段は川の水をためずにそのまま流し、洪水時は一時的に貯留するタイプのものだ。従来のダムからの変更が相次ぐ理由は、①水の需要が減ったため建設目的が治水専用になり、水を常時ためる必要がなくなった②穴あきにすれば環境悪化への社会的批判の高まりをかわすことができる、という点に集約される。

 私は河川エ学者として各地の住民から相談を受け、穴あきダムの実態を調べているが、いずれも「中途半端なダム」という印象をぬぐえない。

 まず、事業者がうたい文句にする「環境に優しい」は本当だろうか。普段は水をためないので、水がよどんでアオコが発生するようなことはないだろう。だが、①魚が穴を通ってダムの上下流を自由に遡上・降下できる②土砂がたまらない、とする主張は極めて疑わしい。

 国内の本格的な穴あきダムは2年前に完工した島根県の益田川ダムが最初だが、県が昨年公表した環境調査では、①アユの遡上が阻害されている②土砂の一部は流れずにたまる、などの点が明らかになった。

 私は何度か視察したが、穴あきダムは、魚が自由に行き来する単純な構造ではない。洪水時に勢いよく水が流れるのを食い止める構造物「減勢工」がダムの下流直下にあり、魚が上って行くには、減勢工などを通って穴に向かわなければならず、これらが障害になっている可能性がある。土砂も予想以上にダムに堆積しており、下流への砂の供給が減ると、砂の中に産卵する魚の生態に影響が出る恐れがある。こうした点が何も検証されていないのに「環境に優しい」と言えるのだろうか。

 治水についても、肝心の大洪水で役立たない恐れがある。特に洪水が間隔を置いて続くケースは危険だ。通常のダムは、職員がゲートを操作し、最初の洪水でたまった水を必死に放流して数日内に予想される次の洪水に備えるが、穴あきダムでは、小さな穴から自然に任せて少しずつしか放流できないため、最初の洪水を処理しきれないうちに次の洪水が押し寄せ、水がダムから一気にあふれて被害が拡大することが予想される。

 また、大雨で山腹が崩壊すれば、流木や岩が絡み合い、穴をふさいでしまう恐れもある。

 事業者は、穴あきダムを「逃け道」にして、ダム建設を強行しようとしている。だがそもそも、ダムに頼る治水は、計画を超える降雨があれば破綻する。いま急を要するのは、ダム神話の錯覚から目覚め、ダムに頼らない治水

山形県知事ーー改革派とは、、、


本日、山形県知事と市民が語る「夢未来トーク庄内」というのがあって参加した。
参加者150人ぐらいだったろうか。何か、県職員、市職員などの顔が目立っていて、市民の参加の数が少ないように感じられた。そこで、2点、慶応大学の研究所の見通しと、最上小国川の穴あきダムの問題について質問をした。ーーー

県のプライマリーバランスを改善する姿勢や、情報公開度を高めたことの姿勢は認めるもののの、ディテールを見ていくと、今般の質問に対する応えも、嘉田知事などと比べると改革派知事とは言い難い」ということだ。
 その訳がわかる内容詳細は、後ほど。お楽しみに。

バンド親友、鶴岡でライブ。



午後から鶴岡ユースで、環境の集まりのミーティングでスウェーデンの体験を話す。様々な市民活動をやっている方々と共有できる貴重な機会だった。その後諸々ディスカッションの後、市内へ。
 今日は、中学、高校時代、一緒にバンドを組んでいた親友のギタリスト有地利之君のライブがCHICであり、演奏を聞きにいく。ほとんど10年ぶりぐらいで再会。彼お得意のセンシティブな演奏やギターを抱えソロをとる仕草をみながら、なんだか当時がよみがえってきた。かぐや姫の22歳の別れとか、よしだたくろうとか、ビートルズのWhile my guitar 、、、とか、よくやったなあ。彼は東京都内でライブ活動を展開中。アンビエントグルーブhttp://www.geocities.jp/ambientgroove_hp/
また来年も鶴岡でやってほしい。


福岡正信さんが永眠。


わら一本の革命 自然農法を実践され、砂漠に種をまく仕事に
生涯をささげられた福岡正信さんがお亡くなりになった。95歳。

福岡さんといえば、98年、サンフランシスコ、バークレイに滞在していた時、日曜日のオークレイの港の近くで毎週のようにおこなわれていた、ワゴンが立ち並ぶオーガニックマーケットで、何人もの農業者の方から「お前は日本人か。福岡先生を知ってるか。僕は福岡さんの農法に惚れて、そのコンセプトでこんな野菜をつくってるんだ。」と声を何人かから、かけられた事を覚えている。

なかには、福岡さんのコンセプトを英訳して図にしたものをプリントしたTシャツを着ている人もいた。
 そのマーケットで売られている野菜は今でも印象が残っている。あるワゴンは、トマト専門。トマトだけで数十種類もあり、すべてオーガニック。それぞれ特徴があり、味が濃くておいしいトマトだった。フルーツも、野菜も、なかには虫食いもあるんだけれど、食べると実においしくて、それでいて、農業者の皆さんが、これはこうやってこんな哲学で、、、とストーリーを語るのだった。買いにくる人たちもいつも顔なじみみたいな感じで実にいい空間だった。
 あのサンフランシスコ周辺の有機農業者の皆さんにとって、日本人といえば、師の福岡さんだった。日本の有機農業者の皆さんにとってもきっと、そうだろう。
 「わら一本の革命」、もう一度読み直し、師の教えをかみしめたい。


水害情報


今朝方の嵐で、庄内地方の一部で水害が発生した。
鶴岡管内では床下浸水3件ほど。藤島地区の一部で。と情報を得る。
今朝は雷の音で起きた。大きな音で連続した雷だった。
 藤島獅子踊りの周辺は守られたように、晴れが続いていた。
報道の情報で明らかにされたが、山形道ののり面崩落はびっくりした。

以下、山形新聞。
ーーーーーー
庄内、最上で記録的大雨 国道47号、土砂崩れで一時通行止め
2008年08月15日 14:22
土砂が崩れ、一時全面通行止めとなった国道47号=15日午前9時7分、庄内町清川
土砂が崩れ、一時全面通行止めとなった国道47号=15日午前9時7分、庄内町清川
 前線が停滞した影響で、県内は14日夜から15日にかけて庄内や最上地方を中心に記録的な豪雨となり、幹線道路の通行止めや民家の床下浸水など被害が相次いだ。

 山形地方気象台によると、1時間雨量は、酒田市浜中で14日午後11時までに82ミリ、庄内町狩川で15日午前2時までに67.5ミリとなり、ともに統計開始以来最も多い記録的な大雨となった。14日に観測した日降水量についても、庄内町狩川は318ミリ、酒田市浜中が233ミリといずれも統計開始後最も多い値だった。

 県総合防災課などによると、15日午前11時現在、酒田市で民家1棟が床上浸水したほか、鶴岡、酒田両市と三川、庄内両町で民家計13棟の床下浸水が確認された。酒田市成沢では11世帯が自主避難した。民家以外の床下浸水は36棟。

 道路関係では、国道47号で、雨量が規制値を超えた戸沢村古口(猪之鼻−草薙間)と、土砂崩れがあった庄内町清川が全面通行止めとなったが、午前11時 15分にいずれも片側交互通行に切り替わった。国道344号の酒田市北青沢−真室川町高坂間は午前10時に全面通行止めの規制が解除された。国道112号は酒田市浜中で一時道路が冠水。酒田市地見興屋の県道大沼新田清川停車場線と、県道神田川口線の鮭川村向居−戸沢村松坂間は土砂流出などで全面通行止めとなった。戸沢村杉沢や鶴岡市大鳥でも村道や市道に土砂崩れの被害が出ている。

 東日本高速道路東北支社によると、15日午前1時35分ごろ、山形自動車道の庄内空港−酒田インターチェンジ(IC)間でのり面が崩落、土砂が上下線をふさぎ、正午現在も全面通行止めとなっている。

 JR東日本山形支店によると、羽越本線は雨量が規制値を超えたため、鶴岡−酒田間で運転を見合わせた。午前11時現在、特急いなほ上下計15本、普通列車上下計24本が運休した。

 陸羽西線は線路点検のため、終日運転を見合わせることを決めた。陸羽東線の新庄−鳴子温泉間は雨量が規制値を超え、正午現在も運行再開のめどは立っていない。奥羽本線の新庄−真室川間は午前10時に運転を再開した。




藤島、獅子踊りに感動。




昨日、親父の実家の谷地興屋にいって、本日10時半から獅子踊りの大地神社への奉納があるということで映像取材す。太鼓の音とともに、槍に先導されて神社敷地の中、整地された舞台にはいってきてから50分。ほとんど息つぎなしで、獅子が舞った。5体。首の振り方といい、くるくる回転する踊りの激しさといい、真剣を使った太刀まわりといい、子供たち演ずる若武者や花を頭につけ女装した子とのコラボレーションといい。実に素晴らしい。それに、よく、あんなはげしい踊りを続けて体力が続くもんだと思った。
 今日は荘内大祭でもあるので、ひととき役所や川端周辺で大名行列を見た。天気がもって良かった。川遊びは内川が増水のため中止で残念。夕暮れ近くになって、はたと思ってまたもう一度、獅子踊りを見に、親父を乗せて、藤島まで車を走らせる。
 夜、7時。5年ぶりに復活させた大川渡、谷地興屋伝統の獅子踊りのクライマックス。55分にわたる獅子踊りの演舞を撮影した、その日、神社への奉納と各個人宅へ出向いての演舞で計6回も踊るのだと聞いて驚いた。「あの格好をすれば人を超える。獅子の神様と一体化する。だから踊れるんだ」という声を聞いた。
 そして、終わって、汗だくの演舞者に近づく。特に中心で、真剣を使っての舞いを披露した彼は、20代、汗まみれの笑顔の顔。これまた実に神々しかった。「1ヶ月半、練習しました」と聞いた。彼を囲んで「よくやった」と激励する村の先輩方。 
 実にいいエネルギーを頂いた。感激した。ありがとう!

月山 柴燈祭。