持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 1月 2009

ラムサール条約登録の下池。ガンのねぐらいりは最高!



鶴岡 緊急経済対策本部 設置。


鶴岡でもようやく、緊急経済対策本部が設置された。
8日10時から会派代表者会議があり、その一回目 の会議内容について話を聞いた。
鶴岡の状況だが、まず、国 のセーフティネット保証認定状況の数値でいうと、20年度の10月までは6件程度で推移していたものが、今年11月になって30件、そして12月には72件と増えている。そして、有効求人倍率だが、10月の0.89から0.77と0.12の悪化ということで、急激に落ち込んでいるとのこと。また、非正規労働者、特に派遣労働者の雇い止めの状況だが、山形の計が2025人。その内、庄内は480人。酒田と鶴岡が主な職場ということで、鶴岡のほうが若干多いのではないかとのこと。とすれば大体300名ぐらいいるとみていいのかと思う。
  この雇用対策については、8日から、午前9時から午後4時まで、本庁舎5階、エレベータ前の501会議室に相談窓口を設置。生活支援にあたるとのこと。
他、中小企業経営支援として、長期安定資金Ⅱの緊急経営安定資金枠の拡大。  これは、12月補正を組んだが、大分好評で補正分はほぼめいっぱい。1月補正の予定とのこと。
それと市公金支払事務の迅速化 ということだ。
あとは、国の制度である、「ふるさと雇用再生特別交付金」「緊急雇用創出事業」を挙げた。

僕は一言。「こんなときこそ、役所がたよりがいのある場所になるべきだ。300人近くいると想定されるのであれば、相当深刻だ。市の仕事などを1ヶ月間やっていただくなど他自治体でみられるような事を、これまでの制度などから一歩踏み込んでやるなどの検討はしたのか。と質問。
副市長は「1ヶ月の仕事について頂いてもその間、逆に仕事を探せなくなる、そうした事案はどうかと思う。」などといったので、「いや、大変な状況にある方々にとっていろんな選択肢が用意されていることが重要なのでは?」と反論。
   僕は、「派遣村」など、未曾有のセーフティネット崩壊の危機に直面し、実際に鶴岡もそうなのだから、従来の考え方の枠を越えて、もっと踏み込んで徹底的に考え、方策を展開すべきだと思っている。確かに、効果ははっきりとはわからない。でも、そうした、問題をなんとかしたいという姿勢がみれる取り組みは、絶望や失望に直面している方々の安心と行政の信頼に通じていくのではないかと信じている。




辻元清美氏のヒューマンニューディールに拍手。


国会代表質問を見ていた。

民主の鳩山氏、共産の指摘、主張はまさにそのとおり、今般、特に辻元清美氏の代表質問は輝いて見えた。
まず辻元氏は、年越し派遣村の事からはじめた。そして、現場を訪れて国会議員として恥ずかしくなった。そしてこれこそ政治が引き起こした災害だと指摘した。

そして貧困の実態調査をおこなうこと。そして、
こんな時こそ、人を幸せにする。そうした事業をおこなう、「ヒューマンニューディール」として、福祉、農業、教育、環境に重点的に予算を投入することを提案していた。
また、田んぼの底力法案。
減反のためにお金を使うのではなく、食べるものをつくるために税金を使う。減反政策の大転換をおこなう。

などの提案をしていた。

麻生総理大臣は、バブル崩壊後の経済の低迷を「ていまい」と、迷うという字を「米( まい)と」読みながら、かみ合わない応えをして終わった。
   
   昨日の総務省政務官の発言は、撤回陳謝され、その場で「実態を把握していなかった」と述べられていたようであるが、現場を踏まずに緊張感のない発言をする政務官もいる。結局今般の質疑でも麻生総理は「注意をした」だけで済ませているが、この政務官同様、現場の本当の実情がわかっていないから、あんな応えでいいと思ってしまうのだろう。

朝日新聞 一面に、グラミンバンクのムハマド ユヌス総裁がでていた。
こんな時こそ、マイクロクレジットやソーシャルビジネスを活性化することが必要なのではないか。と思っていたら、辻元氏の質問に「ヒューマンニューディール」というのがでてきた。
「人間再生、絆再生のための内需拡大」とでもいおうか。 ソーシャルビジネスやソーシャルベンチャー、NPO、
問題を解決するためのこうした新しい経済が必要な時だと思う。





派遣村と、どこまでもKYな政府自民党。


朝日新聞WEBより一部抜粋ーー

坂本哲志総務政務官(衆院熊本3区、当選2回)は5日午後、総務省の仕事始めのあいさつで、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に集まった失業者らについて「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まってきているのかという気もした」と発言した。

 坂本氏は派遣村での様子について「学生紛争の時の戦略のようなものが垣間見える」とも述べた。
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こうした、現場にもいかずに、問題を問題と思わない姿勢こそ、今の象徴的な政府自民党の姿勢。
こうした勘の鈍い政治のために、今の惨状が引き起こされているのだと思う。
この後に及んでよくもまあ。と思うのだ。

早く、こんな感性の鈍い政治におさらばしよう。そして現場の声が生きる政治に変革しよう。
もう早くやめてほしい。

本日は早朝八文字屋 演説。 名刺交換会。その後、民主党の皆さんと一緒にしばし街頭演説。
その後、Iさんのところへ。

2009年仕事はじめ。


八文字屋前、つじ立ちからスタート
年頭の言葉を以下、動画配信をはじめました。
http://jp.youtube.com/watch?v=ccJnYVuJhvc&feature=channel_page



どうぞご覧ください。

緑の日本。ー みどりの鶴岡、山形へ。


朝日新聞社説より。ーーー

温暖化防止—「緑の日本」担える政治を

 地球温暖化の防止に向けた節目の年が明けた。

 温室効果ガスをどう削減していくのか。京都議定書に続く新たな国際的枠組みが年末に決まる。不況の暗雲が世界を覆っているが、それでも脱温暖化への歩みを後退させてはならない。

 一筋の光はある。太陽光や風力のように二酸化炭素(CO2)を出さない再生可能エネルギーの利用を広げ、それを新たな成長の糧にする「グリーン経済」への転換である。

 エコ住宅を普及させたり、太陽光発電の施設を増やしたりすれば、CO2を減らしつつ新たな雇用をつくることができる。温暖化防止と景気回復を同時にねらう発想だ。

 世界は動いている。ドイツやスペインなど欧州の国々は、社会や産業のグリーン化を進めてきた。米国のオバマ次期大統領も、グリーン・ニューディール政策で内需の拡大をめざす。

 さて日本はどうか。残念だが、政府の及び腰の対応に不安が膨らむ。

 たとえば、今月下旬にも誕生する国際再生可能エネルギー機関(IRENA)への参加問題がある。

 昨年10月、太陽光や風力の利用を広げようと、英仏独伊やインド、韓国、オーストラリアなど51カ国が設立協定を結んだ。だが、日本は米ロなどとともに参加を表明していない。

 日本が使う1次エネルギーのうち、再生可能エネルギーは2%だけだ。これを増やすには、太陽光発電などの電気を電力会社が高く買い取るといった思い切った施策が必要だが、経産省や電力業界は消極的だ。IRENA不参加の背景にそんなことがある。

 ほかにも、CO2の国内排出量取引は、産業界の一部に配慮して強制力のない中途半端なものになった。温室効果ガス削減の2020年ごろの中期目標では、欧州が意欲的な数字を出しているのに日本はまだだ。

 従来型の産業に固執して足踏みしていると、グリーン経済に出遅れてしまう。政治のリーダーシップを発揮し、早急に社会や産業のグリーン化へかじを切らねばならない。

 対応が遅れると、国際政治の場でも発言力を失ってしまう。「日本は脱温暖化に後ろ向きだ」というイメージが定着すれば、ポスト京都議定書をめぐる国際交渉で、誰も日本の主張に耳を傾けてはくれまい。不本意な条件をのまされるようでは困る。

 そもそも日本は、けっして脱温暖化に後ろ向きではない。エコカーや太陽電池、省エネなど世界トップ級の環境技術がある。国や自治体の様々な技術援助は海外で高く評価されている。国民の環境意識も高い。

 世界へ向けて「緑の日本」というメッセージをいかに発信するのか。そうした戦略が問われている。
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緑の日本。まさにそのとおりと思う。
僕の初夢は、デビッドブラウアー 氏の講義を聴講しているところだった。
「地球が滅びたら、全ての経済が成立しない」
「地球の声に耳を傾けよう」
そんなメッセージをいち早く発していたデビッドブラウアー氏。
全米シエラクラブの代表をやっていた時代に、グランキャニオンダムへの反対運動をはじめ、その後、全米自然公園の設立。そしてこの動きがユネスコ世界遺産の動きにとつながっている。
1998年。日本で旭硝子財団、ブループラネット賞を受賞した際に、諫早湾干潟の問題でゴールドマン賞を受賞していた山下弘文さんとともに「地球のヒーロートーク」を開催し、ご子息であるケネスブラウアー氏、らとともに参加していただいたのだった。
   当時86歳。でも地球のCPR 特にrestore (再生)についてメッセージをしてくださり、そのトークでは幼少の時の体験や環境学習の大切さを伝えてくださった。僕は、更に、当時、ブループラネット賞の講演で、当時、ポールホーケンが米国の代表だったナチュラルステップの事について触れていたことを昨年、改めてその講演録を読んで知った。

僕は一昨年より、ナチュラルステップジャパンの活動に参加をし、昨年5月には、その構想で運営されているエコ自治体の第一回国際会議に参加をした。スウェーデンで71の自治体がナチュラルステップのシステム条件をベースとしてアジェンダを組み立て、実践にうつし、持続可能な社会に向けて確実に歩み始めている。まさに、緑の福祉国家が現実のものになっている実感を様々な現場で見ることが出来た。
   4つのシステム条件は、とても明快に日本のしがらみ政治の下で未だにおこなわれているダムや原発がなぜふさわしくないか と言うことを明快に提示してくれる。
   今、景気対策のための公共事業再投資だとかといわれるわけであるが、勘違いしてはいけないのはその方向性だ。再びダムだ、原発だと、「似非みどり」にならないようにしなければならない。
持続可能な社会をいかにつくるか。今こそ判断規準をもって歩み出すことが必要なのだと思う。

まずは、みどりの鶴岡へ。みどりの山形へ。チェンジする年。にしたい。



アグロフォレストリー 生物多様性の価値。



写真:パル前にて本日の街頭演説。
テレビの特集でブラジル、アマゾンのアグロフォレストリーに取り組む日系人の方々のプロジェクトが紹介されていた。森林を皆伐し、単一プランテーションで胡椒を育てるところから歴史が始まるが、はじめは良かったものの、水害、根腐れ病 などによってほとんど全滅。そして先住民がおこなっている森の中で栽培する方法を学び、森の多様性の中で複数の種類の農業生産物をつくるアグロフォレストリーの技術を確立した。そうした歴史と現場を撮ったドキュメンタリー。生物多様性が保たれた森だからこそ、持続可能な農業が営める。そんな実例だった。
  課題として、そうした技術を理解できず、未だに皆伐ー森林焼きープランテーションを繰り替えす人たちとの葛藤の姿などが映し出されていた。
   僕らが飲んでいるコーヒーもそうした問題を抱えている農産物だ。ほとんどが皆伐された森でプランテーション農業によってつくられてきた。しかしながら、アグロフォレストリーで有機栽培でつくられているコーヒーが今、市民権を得始めている。実は、うちのカフェsolaiで使っているコーヒーは、エクアドルのインタグ地方でアグロフォレストリーでつくられているオーガニックコーヒーだ。福岡のウインドファームという、スロービジネス企業でつくられている。
代表の中村隆一さんは、辻信一さんと一緒にエクアドルのナマケモノにちなんでナマケモノクラブという環境文化NPOを立ち上げ、スタッフは果敢にフェアトレードやエコツーリズム、スローカフェの運営などに取り組んでいる。solaiのベースになった喫茶店を購入して間もない頃、お二人を招くイベントを開催した折に来て頂いたことがある。その時からなんとか中村さんのコーヒーをいつも味わえるカフェを鶴岡につくりたいと思っており、今ようやくそれが実現出きて1年になった。飲めば美味しいコーヒー。そのふくよかな味の向こうに、うっそうと繁った生物多様性の森がある。
  アグロフォレストリーのコンセプトは、有機農業でつくられる田んぼと一緒だ。「トンボが地球を救う」というキャッチフレーズで「トンボがたくさん飛び立つ田んぼをつくるために無農薬でつくっている」という佐藤秀雄さんの田んぼにもつながる。そしてそれは、昨年末のラムサール条約締結国会議の中で決議された水田決議の際にとりあげられた、生物多様性を育む冬水田んぼ、有機農業の田んぼにつながる。

アグロフォレストリー  先住民に学んだ生物多様性の価値から始まる、古くて新しい農業のあり方。この動きはやはり持続可能な社会を実現する農業の方向性に違いない。
改めて「生物多様性」の価値を考えたい。

派遣村 の奮闘に拍手。


年越し派遣村へ続々、300人突破 厚労省が講堂を開放
2009年1月2日20時40分 朝日新聞webより

 「派遣切り」などで仕事と住まいを失った人たちに食事と寝場所を提供する東京・日比谷公園の「年越し派遣村」には、新年になっても労働者らが続々と詰めかけ、2日に300人を超えた。労働組合や市民団体などでつくる実行委員会が用意したテントが足りなくなり、公園のそばに庁舎がある厚生労働省は省内の講堂を緊急に開放、約250人が移った。

 大みそかの開村後、入村者数は増え続け、2日午後6時現在で304人に達した。実行委が用意した50余のテントに入れるのは150人ほど。多数が屋外のストーブで暖を取って夜を明かさなければならない事態になった。

 実行委は、寒空の下に労働者が放り出されては命の危険があるとして、同日午後、厚労省に対し、省内の施設を緊急避難所として開放することなどを求める舛添厚労相あての緊急申入書を提出。厚労省は5日午前9時まで講堂を開放することにした。

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おおみそかの報道から気になっていた派遣村。もう300名を越えているとのこと。
社会のセーフティネットがこれほどまで崩壊しているのかと、思わせる。
2009年の年頭。この国をなんとかしなければならない。と思う象徴的な
出来事だと思う。

なんか、現場 の写真は、震災の時の「元気村」を彷彿とさせる。このアクションによって、今起きている日本のひずみの情景がどんどん世界に発信されるといい。これこそこの国の大問題なのだ。湯浅さんたちの貴重なアクションに拍手を送りたいし、この問題を問題ときちんととらえないできたこれまでの政府をとにかく変えるしかないのだという事だと思う。

がんばれ! 派遣村! 
年越し派遣村情報: http://hakenmura.alt-server.org/ 











明日早朝探鳥会があります。


明日、ラムサール条約に登録された下池で、早朝探鳥会があります。午前6時から。尾浦探鳥館集合。尾浦の自然を守る会http://www17.plala.or.jp/TAKADATE/index.html主催。
議場でも紹介しましたが、オオヒシクイの飛び立つ姿は圧巻です。。