月別ア―カイブ: 3月 2010
co2 25%削減は? 可能にするためのアクションに意義がある。
公益文科大学でおこなわれた地球温暖化のフォーラムに参加、地球環境産業技術研究所の茅陽一氏の講演からはじまり午後のセッションまで。全体に貫かれているのが、鳩山政権の掲げる25%削減に対する疑問。転換するためのコストがかかりすぎるなどの問題を指摘していた。しかし、果たしてどうかた。
持続可能な形成のために_スウェーデンに学ぶ 福島郡山での講演
福島 郡山の皆さんにお招きいただき「持続可能な社会とはーーースウェーデンに学ぶ」 と題して講演す。
2008年に訪れたスウェーデンのエコ自治体。そして共通して導入している「ナチュラルステップ」の理論。また、持続可能なオリンピック開発をナチュラルステップを導入して実現したウィスラー。
サスティナビリティを実現するには、判断基準がある。その判断基準とは?
この数日間、この日のプレゼンの資料づくりで集中していた。仕上がったのは結局朝。じっくりと聞いてくれたみなさん、ありがとうございました。
最上小国川ダムの説明会 これじゃあ意味がない。
説明会に出羽三山の自然を守る会の皆さんといく。
説明1時間半、あいかわらずの姿勢。情報操作が見え隠れする説明内容。質問時間30分。せっかく集まって質問をする県民に対して、「時間がないのでお一人一問だけ」とかからはじまり、かっちり30分だけの質疑でやめる。県は今まで通りの主張をするだけの説明会。2時間の説明会で1時間半を説明で費やし、質疑が30分。
「時間がありませんので」といって質疑はそれぞれ一問だけにしてください。とか、簡潔に。とか、制限の多いものでした。
私も質問。これまでの流域委員会などの議論が、ダム推進の河川工学者のみの参画で、いかにダム推進論だけになり、「ダムに依らない治水」の議論をほとんどしてこなかったかということは明らかだ。国も再検討しているんだから、これまで全くといっていいほどやってこなかった、ダムに依らない治水方策を真面目に検討してください。
また、穴あきダムについて県はよく「環境にやさしい」というけれど、それを詳しく聞くと、「貯留型ダムよりも環境にやさしい。という始末。実際、益田川ダムでは、工事中の10年間、川は濁水が続き、とても釣りどころの話ではなかったと地元住民から聞いた。また、益田川は、下流部では工場廃液も流れており、小国川などのように漁業権がある川ではなく、清流環境を穴あきダムで維持しているなどということにはならない。巨大構造物のために、いろんな箇所で水がよどみ、土砂堆積による長期濁水の可能性、また、ヘドロ堆積による水質汚染などの心配があるし、また、実際に新潟水害の際、穴あきダムのあった川で死者を伴う水害を発生させている。治水安全上でも問題が指摘されている。
こういうことを全く県は説明しないでこれまできた。 こういう指摘に対して、ぜひ説明してください。
とやりました。県はこれについて全く答えずに次の質問者へと移りました。
何のための説明会なんだかわからない。という惨状。こんなことをいくらやっていてもダメなのだ。
吉野川の可動堰、建設なしのニュース。
以前、住民投票での勝利を成し遂げた、吉野川の可動堰について、前原大臣が建設しない考え方を表明というニュース。現地での活動に参加した一人としてとてもうれしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第十堰可動堰化を否定 国交相、保全軸に検討 2010/3/24
10:12 徳島新聞
前原誠司国土交通相は23日、2000年1月の徳島市の住民投票を
受け、白紙状態となっている吉野川第十堰(ぜき)の可動堰化計画につ
いて市民団体のメンバーらと会談、「(可動堰は)選択肢にない」と述
べ、建設しない考えを表明した。
前原氏は、約260年前に造られ、改修を重ねて使われてきた第十堰
の保全を軸に今後、流域住民の意見を反映させる委員会を設置し治水対
策を検討する方針も示した。
国交省の大臣室で行われた会談には、市民団体側から吉野川シンポジ
ウム実行委員会の姫野雅義代表世話人ら9人が出席した。
会談後、記者会見した姫野氏によると、前原氏は国交省の有識者会議
で検討している「できるだけダムに頼らない治水」の方針に沿って対策
を検討すると表明、国交省が持つ治水情報を提供する考えも明らかにし
た。
さらに「第十堰は川の流れを邪魔していない。しかし、どの程度傷ん
でいるのか、治水の代替案をどうするのかを科学的にやらなければいけ
ない」とも述べ、早期に調査を始め、河川整備計画に盛り込みたいとの
意向を示したという。
前原氏は23日午前の記者会見で、可動堰計画について「川全体の治
水をどのように考えていくかを含めて検討したい」と述べ、包括的に見
直す考えを示していた。
姫野氏は「大事なポイントでかなり具体的で、明快な話が出たと思
う。長かったが流域の人たちの意思表示が国に届いた。今後は国交相の
方針が反映され、早い段階で委員会が設置できるよう働き掛けたい」と
語った。
吉野川第十堰の可動堰化計画 吉野川河口から約14キロ上流にある
固定堰が、治水上の支障になるとして取り壊し、その下流約1・2キロ
地点に新たな可動堰を設ける計画。2000年1月に徳島市の住民投票
で建設反対が9割に上り、当時の与党3党合意で「白紙」となった。0
9年8月に国が策定した吉野川水系河川整備計画には第十堰対策は盛り
込まれなかった。10年1月、仙谷由人国家戦略相が「復活はありえな
い」と可動堰計画の中止を明言。前原国交相は09年10月に「政権と
しての見解は今後詰めていく」と説明していた。
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鶴岡市議会 3月議会 討論結果
鶴岡市議会 3月議会討論をHPから傍聴。
争点である病院の給食の問題、慶応大先端関連バイオ研究支援センター拡張などを含む議案39件。討論終結後 自民系、連合系、公明系は賛成。共産党議員4名のみの反対で39件の議案通過。
バイオ研究関連などは、総括、一般質問の質疑などを聞いても、当局から十分な説明が果たされたとはとても思えない。また、病院の給食民営化の問題も、あれで納得のいくものだったのか。疑問が残る。
山五十川の 玉杉
結構な急斜面の階段をのぼっていくと、圧倒的な存在感で迎えてくれた玉杉。樹齢1500年。今でも元気に成長をし続けていると説明書きにあった。なんだか、最近みた映画、「アバター」の先住民の基地になっている大木を思い出した。世代を超えて、この杉をご神木として守り続けてこられた地域の方々の絆の力が、現れていた。
実にいいパワースポット。
山五十川の玉杉
三瀬 YH付近でコシノコバイモ、オウレンを観察。あまりに天気が良かったので、しばし温海、そして清流五十川を川沿いに回ってみる。山五十川にいくと、玉杉の表示。うわさは聞いていたが、、、、早速行ってみることに。
コシノコバイモ
三瀬、由良あたりが日本の北限とされているコシノコバイモが今、さかり。実に美しい。
鶴岡ユースホステルの近くで。
オウレン
オウレン。まだ雪が残っているうちから咲き始めたとのこと。三瀬にて。
地下水の危機−WWN 12年。
斎藤川原 付近。3月14日撮影。1月の終わりに、福島大学の教授と訪れた場所の近くでまたも砂利採取がおこなわれていた。この界隈は、鶴岡市の上水道で使っていた地下水の井戸がある水源地の場所から約1Km上流にある、一昨年の議会で僕は市議会でこうした砂利採取の問題について指摘した。そもそもこの水源地付近には、元々、28本の井戸があって、100%地下水ベースの鶴岡の水道水として使われていたのだが、鶴岡市は、21本の井戸を埋めてしまった。しかし、今でも、緊急用の水源としてこの水源地にある井戸7本でこの地下水をくみ上げ、1万トンを確保することになっている。 「柴崎レポート」では、こうした砂利採取が、地下水の水脈に影響を与えることが指摘されている。水道水としてこの水源を使っていたときには、自主規制のようなかたちで、砂利採取がある程度規制されていたのだが、どうもそのたがが外され、杜撰な管理になっているように思える。以前、実際におこなわれ、問題視されたところがあるが、埋め戻すものに産業廃棄物や建築廃材など変なものが混じらないようにきちんと監視、管理されなければならない。
砂利採取でとれる砂利は、コンクリートの骨材になる。道路開発や建築物のためにつかわれるのだろうが、特に水源地の近くでそれがおこなわれるとすれば、開発行為に関わる環境破壊の一つとして考えていいと考える。このようなことは、持続可能な社会を目指すインジケーターのひとつとしてとして「地下水の保全や持続可能な利活用」を掲げている北欧諸国では、ありえない事だ。2年前、スウェーデンのヘルシンボリ市の地下水100%の水道水供給施設と水源地を視察した。その際、井戸の周辺がいかに徹底して管理されていたか。またその土地がもつ自然の浄水、浄化機能をいかに管理をする人々が大事に尊重していたか。を思う。そうすると今、鶴岡でおこなっていること、それから市がこれまでおこなってきたことが、あまりにも愚行とも、暴挙とも思えてくるのだ。
鶴岡の命の源を守るためにも、本来の食文化を守るにも、この地下水を守りたい。地下水とつながり続けてきた文化を次世代にも渡したい。
改めて、この現場で強く思った。
月山ダム の開発のために、こうした、本来、この地域がもっている自然資本が失われてしまう大きな矛盾と向き合うところから、僕自身の活動もはじまった。ウォーターワッチネットワークは、12年前の本日、3月14日、この問題に向き合って桑原英夫先生の講演を開くところからはじまっている。
2000年の住民投票運動 2001年の水源切り替え、そして井戸の強制的な埋め立て。そして砂利採取。
市政を含め、鶴岡周辺の政治の状況は、ダム開発を「正当化」したいがためか、これまでの鶴岡の地下水の文化を消滅させたいが如くの状況ではないか。
改めて、僕はこの水の問題と向き合い、改めて鶴岡周辺、庄内地域の水資源について光とあて、本物の持続可能な社会形成のためのライフラインとしての水資源のあり方を追求し、政策として叶えていきたい。また、改めて日本の本来の水の文化を復権することに力を注いでいきたいと考える。
先日、「ブルーゴールド」という映画についてご紹介した。今やグローバル資本が、良質な水源を買い占める時代になっている。また水道事業体そのものを民営化の名の下に、そうした資本が国を超えて支配し、「命のための水」が「カネのための水」というかたちで利用される。そのために、世界中で悲劇が生じている。
原則論で言えば、地域に一番近くにある水資源を、まさに「治産地消」というかたちで利用し続けることこそ大切なことといえる。そもそも鶴岡も日本の都市、集落のはじまりは、そこで井戸水が飲めたからだ。鶴岡のはじまりは、赤川の伏流水からの良質の井戸があったからなのだ。その良質の井戸があるところに人が住み着き、集落が広がっている。その町のおこりのようなことを、僕らは忘れてはならないと思うのだ。
今、スーパーに行くと、水道水を浸透膜フィルターに通した水の自動販売機から、市民が次々と水を汲んでいく光景が見られる。町をまわって聞いてみると相当の数の家庭で、浄水器をつけている。10年前には考えられなかった話だ。水道料金は、約2倍となり、更に今後も料金上昇が避けられないような悪循環に陥っている。この問題を、真正面からとらえ、その解決のために僕は行動を起こしていきたい。
2010年、3月14日、Waterwatchnetwork 12周年の日に。
ドキュメンタリー映画「ブルーゴールド」、自主上映会を4月25日前後で計画中。鶴岡界隈で「見たい」、上映会を一緒にやりたい 協力できる。 という方を求めています。メールstern8@mac.com まで、ご連絡くださいませ。