持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 5月 2011

出羽三山神社の田植え さくらんぼキャンペーン


5月27日、午前中は出羽三山神社の献上米の田植えがあり、参加。苗を中央において華麗に巫女さんたちが舞う神事の舞に引き続き、実際につや姫の苗を、今年の豊作と東北の復興を祈りつつ手植えさせていただきました。

本日の山形県議会 東日本大震災特別委員会と農林水産常任委員会


本日は10時から東日本大震災特別委員会が、特別委員会室で開かれた。全員で自由闊達に議論するのかと思いきや、委員長と副委員長とを選び、小委員会13名を選び、選任された。残念ながら無所属の我々からは委員が選ばれなかった。今後小委員会で会議を開き、委員会に提案をするかたちで議論をおこなうとのこと。うーむ。 今後、小委員会を傍聴しつつ、諸々提案をあげていくことか。
  その後、昨日に引き続き農林水産常任委員会。昨日要求した、緊急雇用基金でのそれぞれの施策で何人ずつ雇用を見込んでいるのか。資料がでてきた。最も多いのがさくらんぼ元気プロジェクト事業費 3304万8千円で62名。収穫作業や子ども達のさくらんぼ狩りの誘導係などに被災者の方を雇用するとのことだ。
このが皮きりで、この後、県内産の農作物のキャンペーンをおこないながら雇用をつくっていこうということで、今後だだちゃ豆にも展開させたいものだ。
   さくらんぼのキャンペーンでは13100トンが目安とのこと。有意義なものであってほしい。
同じく農水の緊急雇用創出事業臨時特例基金活用では、被災者の就農育成研究の事業に20名、4081万。
次に、昨日質問した、県内の避難者に対する就農相談及び、被災地での炊きだし等の支援に14名 2707万。といったもの。

質疑では、放射性物質の検査関連。今般の補正でゲルマニウム半導体方式の測定器を追加導入することにより1日、3,4検体をできることになるとのこと。

他、畜産の飼料の問題で、石巻にある全農の飼料工場の被災により、1週間ほど飼料の手配がつかず現場の養豚、畜産関係者が困惑していたこと。そして今後について、以前酒田に工場があったように、太平洋側と日本海側でリスク分散の考え方が大事なのではないかと指摘があった。

木材活用の関係について、これも石巻にある合板工場の被災により県産材も6万立方の行く先に困ることになったとのこと。

また、昨日の私の質問でふれた宮城や福島の被災地でおこなうことができない米作りを山形でおこなう米の量について、先輩議員からも「少ないのではないか」と指摘があった。
実際には、宮城県6536トン、福島県 19986トンの米を、受ける県は、以下
北海道 1500トン
青森県 3380トン
秋田県 6170トン
山形県 2480トン
埼玉県 20トン
長野県 902トン
新潟県 10280トン
石川県 1370トン
福井県 100トン
三重県20トン
兵庫県 200トン 
とのこと。
宮城県の受け手としては、山形県は最も多いのだともうかがった。

森の木材利用について、合板工場の設置、高性能機械の導入を促した先輩議員に関連質問として、
一言。仮設住宅として、木材活用をしている 住田町。実際に5月9日に入居したての仮設住宅を訪れ、被災者の方にお話をうかがい、実に快適で喜んでいた被災者の方々の声を紹介した。そして山形県の木材を使って、住田町のような仮設住宅をつくるには、どんな施設がたりないのか また、こうした仮設住宅への県からの取り組みはないのか。と質問をした。答弁の中で、実際に山形の家づくりネットワークの方々が宮城県の仮設住宅にエントリーしているとのこと。 僕のほうからは、今後の山形の木材利用をすすめるためにも、高性能機械の導入、合板工場ととに、ユニット化する工場などを考え、山形型仮設住宅がつくれるぐらい積極的にとりくんでほしい と結んだ。

昼までに会議は終わった。昼食後は、森林の木材利用の関係部署よりもう少し具体の話をうかがい、
その後、財務より今年度当初予算の説明をうける。
もろもろやって気がつくと6時をまわっていた。

明日は本会議 今般の5月補正予算について討論と採決がおこなわれる。





5月23日の山形県議会 本会議と農林水産委員会


5月23日 山形県議会 5月臨時会の補正予算などについて、
「東日本大震災特別委員会」の設置。の承認。
国の一次補正に対応し、44億9500万円を追加する補正予算について提案がおこなわれた。
この補正をあわせると今年度の予算は6130億8千万円となる。

知事の説明、そして議案を付託。その後、特別委員会 常任委員会がおこなわれた。

私は、正式に、常任委員会は、農林水産常任委員会。そして特別委員会は、景気雇用対策特別委員会に所属することになった。

午前中、午前10時から代表世話人会(非公開)があり、その後、世話人会(公開)があり、ただちに、本会議。その後、景気雇用対策特別委員会は、委員と、担当部課長のあいさつのみ。午後におこなわれた農林水産常任委員会では今般上程されている補正予算の専決処分などについて審議がおこなわれた。私は、県議会初めての質問をおこなった。

一点は、福島第一原発の事故を受けての放射性物質の測定の問題。
それは以下の新聞報道が気になっていたからだ。
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農畜産物の放射性物質調査に山形県が消極姿勢 業者は「安全のお墨付きが欲しい…」読売新聞WEB
東北と関東地方の野菜や原乳から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が検出されている問題で、
山形県が、県内産の農畜産物のサンプル調査を躊躇(ちゅうちょ)している。
福島県の隣県で調査をしていないのは、震災で混乱が続く宮城県を除き山形県だけで、東京都、千葉県なども既に実施済み。
県は「空気中の放射線濃度が低いことなどを踏まえ、必要かどうか検討中」とし、食の安全への姿勢の違いが浮き彫りとなっている。

22日午後6時現在で、原子力災害対策本部が出荷制限をした農畜産物は、
茨城、栃木、群馬各県のホウレンソウ、カキナと福島県の原乳。厚労省は17日、「放射能汚染された食品の取り扱いについて」とする通達を各都道府県に出し、規制値を超えた品目を食用に流通させないよう指示した。
これを受けて、各県は一斉にサンプル調査に乗り出した。福島県の隣県では、茨城、栃木、群馬、新潟各県が実施。地震による人的被害が最も大きい宮城県を除き、未調査は山形県だけ。
県内では、食品の放射性物質の測定器が県衛生研究所に1台あるが、大気中や飲み水の放射線測定に使用しており、食品検査には回せない状況。サンプルを県外の専門機関に送る場合、結果が出るまでに2~7日かかることもあり、県は「検査品目や入手方法も含め、検討の段階」という。
  一方、同じ福島県の隣県である新潟県は18、20日と継続的に地元産の野菜や果物の検査を実施。
規制値を超える農産物は見つかっていない。泉田裕彦知事は「食は生命につながっている。安全・安心を確保することが最優先」とし、農水省の通知を受けて即座に検査を指示した。
同県は、「迅速に検査をやり、安全であるお墨付きを与えることで、隣県としての風評被害を最小限に抑えられる」としている。福島県に隣接していない東京都や千葉、埼玉両県も検査済みで、現時点で規制値を超えたのは、東京都が検査した千葉県産のシュンギクのみ。
  JA全農山形は「県内ではこの時期、露地物の野菜はほとんどなく、果樹もハウス内で栽培されている」とし、県の対応を静観。一方、「県境を越えて風評被害が飛び火しないか心配。安全のお墨付きが欲しい」(置賜地方の畜産業者)といった声も聞かれ、県の対応が注目されている。 ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110323-OYT1T00236.htm
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議会 委員会では、まず、隣県の対応と県の対応を聞いた。3月24日からの検査というのはどうだったのか。
それとと当面検査をおこなう13品目の検査という検体数は、どうなのか

茨城3月17日、栃木3月19日、群馬3月19日、東京 3月19日、新潟3月18日 長野3月24日
とのこと。
そして、検査対象だが、新潟304,茨城609、栃木188、群馬276、埼玉161 東京51 これに対して山形は、
13品目、37件の検査。

消費者の安全安心、農家の方々の努力に対しての信頼度の確保として、積極的に調査して大丈夫だったら大丈夫と表示する。もっと積極的におこなってはどうかと思い質疑をおこなった。
原発がある県と、ない県とでは検査態勢に大きな違いがあり、課題が残る。今般の補正では1500万円ぐらいの放射性物質の検査機器を一台増設する予算も組まれている。これはいいことだと思う。

今のところ県内農産物からの放射性物質の暫定規制値を越えたものはでていない。しかし、原発の暴走は未だ収束していない。私は更に検査態勢の充実を求めた。



http://www.pref.yamagata.jp/ou/norinsuisan/140027/radiation.html

もう一つ、宮城、福島、岩手の津波災害の塩害などにより使えなくなった田んぼの代替として、山形県の田んぼでどれだけ米をつくり、貢献することになるのか。一部予算にも組まれていた。事前にヒアリングする中で、全体量45600トンの内、県は2652トンを受け持つと伺っていた。
 これ、米どころの山形としてどうなのか。隣県の対応と併せて取りくみについて聞いた。

新潟県12080トン。秋田県 6170トン など。
後ほど詳しく紹介します。

それともう一つは、農政の立場からの被災者支援として、国の緊急雇用対策費用を使っての、炊きだし用の食材とともにその人員への雇用についての予算組みについて、内容を伺い、方向性を提案したもの。
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以上3問。
議会後、求めた資料について、担当課長よりいただきましたので、それについてはまたお伝えします。

本日は、東日本大震災特別委員会 と農林水産常任委員会の2日目の審議があります。

東北芸術工科大学 開学二十周年記念式典へ


東北芸術工科大学 開学20周年記念式典へ。
根岸学長は、式辞で、東日本大震災からの復興のためにも、この大学の役割と責任は、はかりしれなく大きい、建学の精神としてもある自然と共存した縄文の精神を学び直すこと まさに東北ルネッサンスとして、地球をどうするか、私達の生き方がこのままでいいのか。今こそ美しいものを判断する力が必要であるし、エネルギー政策のの転換を含めた、私達の生き方、ソーシャルデザインをおこなう芸術やデザインの力が必要と訴えた。
 理事長の徳山詳直氏は感謝状贈呈の直後、「ここにいらっしゃる偉い人にも皆さんにも感謝をしたいが、私が最も感謝をしたいのは、この校舎を20年間磨きたおしてくれているそうじのおばちゃんたちです。トイレもピカピカにしてくれている。これこそ美しさであり、教育です。」と感謝の言葉を述べた。僕はじんと来た。
 徳山理事長は、最後の御礼の挨拶の際、これだけの地震があったのにほとんど被害のない山形について触れた。そして、比叡山延暦寺と山寺に伝わる不滅の宝灯の事を説き、これからこの災害から日本を救うのは、山形と京都だ。山形と京都が手を結び、闘っていけば新しい日本が開けると信じていると結んだ。

芸工大の誓いに好きな一文がある。

学生諸君。
きみたちにお願いしたいことは、現代文明の姿を、この日本の現状を、君たちの純粋な目でしっかりとみつめてほしいということです。そして、人間がいかに不可解な存在であるかを、こころに刻みつけて欲しいのです。

何が美しくてなにがみにくいか。
なにがほんとうでなにが嘘か。
ひとを愛するとはどういうことか。
いかに生きるべきか。
人間とは何か。
生命とは何か。

これらの問いかけに対する、きみたちの思索と深い悩み、苦しみの中にこそ、人類の未来がかかっているのです。
ーーーーーーー21世紀に向けて 東北芸術工科大学の誓い      理事長   徳山詳直 より。

縄文の東北こそ、日本に残された最後の「母なる大地」であり、現代文明の過ちを克服するための最後の砦であると 理事長は説いていた。

今回、改めて、真のサスティナビリティを学び、それを実現していく拠点として、もっと東北芸術工科大学を位置づけていくべきと感じた。

今朝の朝日社説では、「北欧が示す未来図―自然エネルギー社会へ」としてスウェーデンのとりくみ。特に、経済と地球温暖化対策がデカップリングしていることにも触れていた。
僕も実際に08年にスウェーデンに行き、持続可能な社会の原則を踏まえて脱化石燃料に努力しているエコ自治体を訪れ、ナチュラルステップのシステム条件をまちづくりの指針として承認しているエコ自治体の初の国際会議に出席した。地域暖房、地熱ヒートポンプ、バイオガス。少ない資源を有効に活かしてエネルギーを生み出す努力は日本も見習うべきであり、スウェーデンと比べたら日本はまだまだ資源大国といっていい。

その具体の内容は、鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」をぜひご覧頂きたい。
脱原発の方向に向かい、小さな町なのに脱化石燃料を果たしたエコ自治体の姿を見ることができる。

2010年エコビレッジ国際会議 東京で、鎌仲監督とのセッション
http://www.ustream.tv/recorded/7323152

今こそ、東北を起点に、日本をエネルギーシフト、サスティナブル(持続可能)な社会へシフトさせていきたい。




田植え仕事できる方募集! 至急!


今、旬のお仕事 いただいたお知らせです。
有機、特別栽培米の田植えのお仕事やれる方、を募集しております。
本日から10日間ぐらい(何日でも可能) 時給700円~(経験と働きぶりによって考慮)とのこと。
関連で事務所仕事も募集。とのことです。
お問い合わせは、  toiawase@cherry-farm.co.jp 板垣さんまで。






ドイツ緑の党 ジルビア連邦議員と福島県 南相馬 飯館村を視察


事後報告になりますが、5月16日、みどりの未来の方々、米沢のボランティアグループと一緒に、ドイツ緑の党 ジルビア・コッティング・ウール連邦議員の南相馬、飯館村を視察。飯館村長への表敬訪問をおこないました。ジルビア連邦議員は15日に来日し、飯田哲也さんらと東京で集会後、16日に被災地視察。17日には米沢の避難所を視察、被災者の声に耳を傾け、その後関西、また静岡の浜岡原発を視察し、見解を述べています。一連の関連記事については、以下のブログで紹介されています。どうぞご覧下さい。
2000年 グローバルグリーン にて、

以下は、ジルビア氏の関連動画

5月16日「松川浦漁港、南相馬市、飯館村」訪問 http://bit.ly/lcvhTg

緊急来日したドイツ緑の党ジルビアさんとみどりの未来足立力也さんら による福島の被災地、新地町の松川浦漁港、南相馬市のボランティア現場(高遠菜穂子さん)、飯舘村視察に同行。飯舘村の地域では高い放射線量を観測!(撮影 草島)

5月16日「飯舘村長との対談映像」 http://bit.ly/mHaHH0(撮影 草島)

5月18日「南相馬市から米沢市に避難している被災者との対話」
      山形新聞(記事) http://bit.ly/mPAf6J
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ジルビア連邦議員は、浜岡原発を視察し、中部電力の防波壁について、東海地震については、津波よりも地震が怖いのだと訴えた。

http://www.youtube.com/watch?v=PJBwBQE_iao&feature=related

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検証 鶴岡の水道!山王ナイトバザール271人に聞きました。


鶴岡、もう、伝統となっている山王通り商店街 山王ナイトバザールが今年もはじまった。常連の私は今日は一つのしかけを。

5月臨時会の日程について


初登庁からはじまった5月臨時会の日程は以下のとおりです。

5月18日 本会議 議長 副議長の選出
19日 休会 
20日 休会
21日 休会
22日 休会
23日 本会議 常任委員、議運委員選任 特別委員会設置 議案上程 知事説明 各常任委員会付託
        本会議終了後 総務、文協公安、厚生労働環境、農林水産、商工観光、建築 委員会にわかれ審議
24日 本会議休会 常任委員会 終日
25日 本会議  各常任委員会 報告後 採決 閉会

以上。 この議会の間、私を含め、庄内、最上など、県庁まで80kmを超える距離の議員は、山形市周辺のホテルに宿泊することが認められ、皆さん「常宿」に泊まることになっているようです。県の宿舎にでも泊まるのかと思っていましたが。当面どこかに泊まることになります。山形でリーズナブルで快適なホテル。チェック中です。






 

初登庁



5/18 県議会の入り口で議員章をつけていただき、初登庁。午後1時から本会議があり、議長、副議長の選出などがおこなわれました。その後執務室で諸々。議員用の駐車場に果たして高さ2.2mはあるクジラ号がはいるかという課題も難なくクリア。写真は執務室から。窓からは月山がくっきりと見えます。

 やらねばならぬこと、そしてやりたいことが山ほどある県議会。いよいよはじまりました。自然と共生し、いのち優先の政治。真の民主主義。新しい政治への挑戦。東北の真の復興、地域の持続可能な発展を叶えるために、しっかりと一歩一歩進めてまいります。よろしくお願い申し上げます。
 当面は 一人会派「みどり山形」として活動してまいります。
本日はその後、芸工大M先生、K氏と合流し打ち合わせ いつの間にか日を超えてしまいました。

東日本大震災から2ヶ月 出羽三山の懐 山形より、人間の復興、日本の再生に向けて


5月11日、東日本大震災から2ヶ月がたった。

死者、14981人、行方不明者9853人 避難者11万5098人。(11日現在)
3月11日鶴岡での揺れ、信じられなかった津波の映像。次の日。名取市へ。閖上地域の避難所での炊きだし。その後の石巻。そして選挙戦。多くの市民の方々に支えられての勝利。
僕にとってもこの2ヶ月はとても太い毎日だった。
被災地現地には未だ12万人もの方々が避難所で不自由な思いをされている。
プライバシーが確保できない雑魚寝状態の避難所に寝泊まりし、がれきの撤去、家の片付けをしつつも、なかなか未だ先行きが見えない不安な暮らしが続いている。
津波被害で生活の基盤の全てを失ってしまった方々に対し、何ができるか。ボランティアが駆けつけ、温かいご飯や美味しいものをつくる。家族だけでは手がつかないがれきの撤去や泥出しを手伝う。心配や不安で心が安まらない人の話をじっくりと聞いてあげる。歌を一緒に歌う。家の再建のお手伝いをする。仮設住宅の引っ越しを手伝う。神戸で僕らがやれていたこと。今回はじまった新たな取り組み 僕自身も全ては把握しきれていないが、多くの方々が被災地に一つの笑顔をつくるために動き続けている。
  石巻では、3月20日に立ちあげた石巻NPO連絡調整会議が、石巻災害復興支援協議会http://gambappe.ecom-plat.jp/となり、100を超えるNGOと社会福祉協議会、行政が毎日午後7時からミーティングを繰り返し、次々と新しい取り組みを見せている。炊きだしチームは各NGOが調整しあい、日々1万食以上の炊きだしを続けてきた。泥出しチーム「マッドバスターズ」は人海戦術でがれきと泥だらけだった体育館をピカピカにし、通れなかった生活道路を車が通れるようにし。最近は半島で散乱した数千もの途方もない数の養殖用のブイを300人のボランティアとともに片付けた。この他に「心や体のケアチーム」「子ども支援チーム」など、これまではあまり実現できなかったNGO同士の連携プレイができて、新たなプロジェクトがどんどんおこなわれている。まさに石巻モデルといっていいだろう。
  今、被災地で最も高いニーズは、仕事づくりだ。今週、山形から、被災者が仕事として泥出し作業に携われるキャッシュフォーワークをおこなっているivyの安達さんから話しをうかがった。石巻、気仙沼で20人ずつ、現地の人を採用して現地の人がコーディネーターになり作業にあたっている。更に、被災地で電気が当面復旧できないところにソーラーパネルをつけて行くプロジェクトを、ISEP「つながりぬくもりプロジェクト」とネットワークしながら、地元の方をアルバイトとして採用しながらおこなっている、天童のソーラーワールド竹内さんにお会いした。夜はろうそくの灯りだけで暮らしていた避難所で独立電源で電気がともった時の被災者の拍手や笑顔がたまらない。と言う。まさにこれもキャッシュフォーワークの事例の一つであり、NGOと心をあわせて一緒に連携して、これまでの企業の発想を超えて取り組むことにより新しいネットワーク、プロジェクトができるその先例だと感じている。
   漁業の再生、農業の再生など、新しい発想でしくみをつくりながら、仕事を作る試みは今どんどん生まれている
   先日、岩手県、住田町で取り組んでいる木造の仮設住宅の現場も見てきた。山形の森林資源を活かしてこうした取り組みだってできるのではないか。
    隣県の強みを活かして、山形から何ができるか。もう一度、考えていきたい。

5月8日、出羽三山神社で、月山卯年ご縁年の祈念大祭と東日本大震災の復興祈願祭がおこなわれた。
卯年生まれの知事も初参加されていた。
  石巻周辺の方々にも、出羽三山にゆかりの有る方は多い。石巻市内に羽黒という地名があったり、湯殿山神社また、今回の津波で壊滅した地域に出羽三山月山大神宮もあった。心のよりどころとしての出羽三山。そして、今、これから1ヶ月ぐらいは、羽黒も湯殿山周辺もブナの森が、春の再生の新緑のパワーで満たされる時期でもある。出羽三山の力、自然の力も 被災者の方々の再生の力に役立てていきたいと思う。
 
 そして、エネルギーについて。原子力発電が如何に持続可能な社会に反しているか。僕らは今回の事故で相当学んだのではないか。安全神話は完全に崩壊した。省エネと自然エネルギーの政策について、これは政治がきちんと舵を切って、被災地や東北の経済復興のためにも大きく力を入れていくことだ。菅総理の浜岡原発停止の決断と発言は大きな一歩だ。山形でもこれまではなかなか日の目を浴びてこなかった、自然エネルギーについて、また、無暖房住宅など徹底した省エネ住宅のあり方について。真の持続可能な社会のあり方を学び直し、エネルギーシフトを果たしていかねばならない。

改めてこの出羽三山の懐、山形から、東北の真の人間の復興のために、「ボランティア元年」という言葉をつくりだした阪神淡路大震災から16年の市民社会のあり方を一歩でも進化させるために。力を尽くしていきたい。