「自然エネルギー自立」で雇用創出について
「自然エネルギー自立」「省エネ改修」「森林再生」で雇用創出。てホントかよ!?て感じた方にはぜひ観てもらいたい。人口減少が先行しているドイツ、スウェーデンでは当たり前のように「100%自然エネルギー自立」を目指して「持続可能な地域づくり」に邁進している。政府はそれを後押ししている。これこそ「地方創生」なのです!
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=41468
この間。「人口減少」で地域消費が落ち込む地域が何をすればいいか、先例を調査し続けてきました。肝心なのは流出している経済を地域循環に引き戻すこと。「スモールマート革命」マイケルシューマン著 が参考になります。それと、「省エネ改修」が実はエネルギー流出に歯止めをかけ、地域に雇用をもたらしているということでは「キロワットアワー イズマネー」村上敦 著 にドイツの先例が紹介されています。ぜひご参考にしてください。
最上小国川ダム問題の真相はこちら。
草島進一が「ならむものはならぬ」と、県議会で唯一予算に反対し続けてきた、最上小国川問題。
山形最後の清流に「ダムをつくってもダムのない川以上の清流をつくる!?」とかといって建設がごり押しされようとしている 最上小国川ダム問題の真相はこちらへ http://www.ogunigawa.org
持続可能な鶴岡をつくりたい!2015403 致道館前
草島第一声
自然資本経営の山形県へ。
本日三川橋112のところに立ち街頭演説をしたところでこの4年の議会活動をほぼ終えた。明日から選挙戦。持続不可能な社会を持続可能な社会へ。 を念頭に掲げた4年の中で僕が最も重要視したことは、「自然資本」ということだ。
自然が存在する価値。今般ダム問題で揺れる最後の清流、小国川の価値をどうしても表現したくて、「小国川に鮎釣りに3万人来る価値が年間22億円の経済効果」をもたらす。と試算していただいた(近畿大 有路研究室)。開発して環境を失うならその損失を頭に入れて議論すべきだということ。これを最初の一般質問で取り上げて議論した。しかしながら当局は「穴あきダム」ならば環境に影響がほとんどないから損失はない」などと応え、議論はかみあわないばかりだったけれど。
1998年、米国滞在の際にお会いしたデビッドブラウアー氏。ブループラネット賞受賞の来日の際、「地球のヒーロートーク」を開催した。彼は数多くの環境にまつわる格言を残しているが、「地球を失ったら、どんな経済も成立しない」と唱えていた。僕は実にその言葉に感銘を受けていた。
昨年、同じくブループラネット賞を受賞した、世界銀行の研究員でもあったエコロジカル経済学者、ハーマンデイリー氏の講演を聞き、彼が提唱するハーマンデイリーのピラミッドを知る機会を得て実に腑に落ちた。 私たちの幸せ、そして経済の根底は自然資本が支えているということだ。
この絵で示されたハーマンデイリーのピラミッド。
赤で示した人口資本と人的資本というところが、僕らの言う「経済」の事 そしてその上部の社会資本と人的資本は解りやすく言えば人と人とのつながり、「絆」のこと。大前提として自然資本が経済を規定し、経済の上にある人と人との絆の強さが、幸福度を決めていく。
この図で教えられたのは、先ず自然資本がなければ経済は始まらない。幸福もはじまらない。ということ。
昨今ウナギが絶滅危惧種になったという問題があるが、これはダムで川を分断したことにより生息環境が脅かされた事が大きな原因だ。
山形、鶴岡の経済も考えてみれば、良質の自然環境がなければ、農林水産業は成立しない。その上部に立つ経済も更に成立しにくくなると考える。
僕は、鶴岡ほど森川里海の豊かな自然環境に恵まれている地域はない
そして出羽三山の修験道など、今も自然と共生する精神の文化をもっているところはない。と考えている。
豊かな自然を守り、そのの力をとことん活かしたい。 エネルギーの転換とエネルギー自立。徹底した食の地産地消と自給圏。自然資本を充実させることによって、その上に立つ経済をより大きくしていく。
「真の自然と文明が調和する 理想郷」をつくるには、この経済の図式を浸透させていくことが大事ではないか。
ここにしかない豊かさ。幸せ感をより享受できる鶴岡へ
自然資本経営の山形県へ。
それを目指し、僕は更に一歩を進めたいのだ。
「自然資本」については98年頃発表されているnatural capitalism ロビンズ夫妻著 が有名だ。
藻谷浩介著の大ベストセラー「里山資本主義」は日本版自然資本経営だと考える。
そして昨年「自然資本経営」という本を谷口正次先生が出された。谷口先生には京都大学経済学部の自然資本講座でナチュラルステップのお話しつつ、諸々ご指導いただいた。
私は地域の資源に則した自然資本経営を確立していかねばならないと考えている。
自然を消耗する時代から、自然を経営する時代へ。
それが自然との共生、持続可能な社会への道と考えている。
Bepalに掲載
Be-pal 4月号 辻信一さんの連載記事に草島がとりあげられました。どうぞご一読を。